「バービー人形」のマテル社がデジタルゲームの自社パブリッシングに着手―まずはモバイルから、『Roblox』や『フォートナイト』進出も視野 | GameBusiness.jp

「バービー人形」のマテル社がデジタルゲームの自社パブリッシングに着手―まずはモバイルから、『Roblox』や『フォートナイト』進出も視野

玩具メーカーとして知られるマテルですが、1980年にも家庭用ゲーム機「インテレビジョン」をリリースしていました。

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「バービー人形」のマテル社がデジタルゲームの自社パブリッシングに着手―まずはモバイルから、『Roblox』や『フォートナイト』進出も視野
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(Photo by Selcuk Acar/Anadolu Agency via Getty Images)

海外メディアのGamesBeatは、「バービー」や「UNO」等で知られる世界最大規模の玩具メーカー・マテルのデジタルゲーム部門責任者であるMike DeLaet氏へのインタビュー取材を通して、同社がデジタルゲームの自社パブリッシングに乗り出すことを報じました。

DeLaet氏によると、今後はさまざまなゲーム開発者と協力してワールドクラスの自社パブリッシングゲームを手がける予定で、年に1本程度のペースを計画しているとのこと。当初はモバイルゲームに重点を置くものの、将来的には『Roblox』や『フォートナイト』(UEFN)のような他社の大手プラットフォームにも進出する可能性があるとしました。

マテル社のチーフ フランチャイズ オフィサーであるJosh Silverman氏は「当社の象徴的なIPを、ライセンス提携ではなく自社パブリッシングのモバイルゲームとして展開するのはエキサイティングなことです」と語り、「(他社と提携してデジタルゲーム化するのではなく、自社パブリッシングすることで)より大きな利益を得られる可能性が高まり、事業を前進させる起爆剤になると期待しています」と語っています。

マテルは今年4月に「きかんしゃトーマス」のモバイルゲームをリリース予定ですが、これらは自社パブリッシングではなくStoryToys社との提携によるもので、就学前の子供とその親に向けた教育ソフトの側面を持つタイトルです。

また、「バービー」に関してもテイクツー・インタラクティブのレーベルであるジンガの子会社、ロリックがパブリッシングする大衆向けモバイルゲームの制作が進められているとのことです。

GamesBeatは「マテルは映画『バービー』が世界興行収入14億ドルという成功を収めたことで、さらに事業拡大へ注力できるようになった。同社は1年間に9億個以上の玩具を販売しているが、DeLaet氏が入社した2020年にはすでにデジタルゲームへの投資を増やす方向に進んでいた」と分析しています。

《蚩尤》

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