企業のマーケティングAXを支援するアライドアーキテクツは、エンターテインメントおよび知的財産(IP)領域に特化した専門組織「IP✕SNS戦略チーム」を新たに組成したことを発表した。SNSを起点としたIP価値の形成が常識化する中、専門的な知見でIPホルダーの国内外におけるマーケティング課題に対応する。
IPビジネスの主戦場はSNSへ、高まる専門的支援のニーズ
デジタル化とグローバル化が加速する現代において、アニメ、ゲーム、アーティストなどのIPビジネスの成功は、SNS戦略が大きく左右する時代となった。X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、TikTokといったプラットフォームは、単なる情報発信の場にとどまらず、ファンの熱量を醸成し、IPの認知拡大から収益貢献までを担う重要なマーケティング基盤となっている。
このような状況を受け、IPの世界観を深く理解し、ファンとのエンゲージメントを最大化するための戦略的なSNS運用が不可欠となっている。多くのIPホルダーが、専門知識を持つ外部パートナーによる包括的な支援を求める傾向が強まっており、今回の専門チーム設立はその需要に応える動きである。
バンダイナムコでKPI140%達成、経験豊富なチーム
アライドアーキテクツはこれまでも、エンタメ・コンテンツ領域で数多くのSNSマーケティング支援を手掛けてきた。新設された「IP✕SNS戦略チーム」は、IPの世界観やファン心理に精通したメンバーで構成され、戦略立案からアカウント運用、クリエイティブ制作、広告・キャンペーン施策までを一貫して提供する。
具体的な支援実績として、バンダイナムコエンターテインメントの世界的IPの公式SNS運用では、年間KPI設計から支援し、初年度に前年度比140%以上のKPIを達成。また、スカパーJSATでは、特定ジャンルに特化したアカウント運用を包括的に担当するなど、確かな成果を上げている。これらの実績に裏打ちされた高い専門性が新チームの強みだという。
海外展開と支援センター構想、IPのグローバル価値向上を視野に
同チームは国内市場にとどまらず、海外で注目を集める日本のIPを世界に届けるためのグローバル展開も加速させる。英語圏、中華圏、東南アジアなど、各国のユーザーインサイトに合わせたローカライズと広告展開を強化していく方針だという。
さらに将来的には、複数のIPを保有する企業向けに、SNS運用業務を一元的に担う「IP✕SNS戦略実行支援センター(仮称)」の設立も構想している。専任チームによる集中支援体制を構築することで、より効率的で高品質なSNS展開を実現し、IP価値の最大化に貢献していく狙いだ。