
Netflixは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下、WBD)を約827億ドルで買収すると発表しています。これには映画・テレビスタジオ等だけでなくゲーム部門も含まれており、買収が「Netflixのゲーム事業を強化させるのか」という問いにNetflixの共同CEOが答えています。
WBDのゲーム部門からのメリットがありつつも、Netflixを大きく変えるわけではない
今回の買収に関する投資家向けの質疑応答にて、「WBDの買収は、Netflixのゲーム事業の強化や加速につながるのか」という問いが飛び出しました。
Netflixはゲーム事業に参入して以来、複数の開発スタジオを抱えていたものの、2024年10月には開設から2年経たずに『Halo』クリエイティブリーダーも抱えるカリフォルニアのAAAスタジオを閉鎖などといったことが起きています。
一方、ワーナー・ブラザース側も『スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ』や『MultiVersus』で失敗に終わっています。スタジオ閉鎖や複数プロジェクトのキャンセルを含む大規模な再編に踏み切り、『ホグワーツ・レガシー』向け有料DLCも開発中止となりました。
しかし『ホグワーツ・レガシー』は大きなヒットとなり、2024年時点ではWBDの最高財務責任者であるグンナー・ヴィーデンフェルス氏が、本作の続編開発を最優先事項と位置付けています。
とはいえ、それらもNetflixの買収戦略にはあまり関係ないようです。Netflixの共同CEO、グレッグ・ピーターズ氏は、問いに対しWBDのゲーム部門がNetflixに「メリットをもたらすだろう」とは認めつつも、「それで劇的に何かが変わるわけではない」と述べました。
Netflixにとって、ゲーム事業は優先度が高いとは言い切れない状況です。開発中とされている『ホグワーツ・レガシー』続編や、『バットマン:アーカム』シリーズといったDCユニバース関連作品などが今後どうなっていくのか、続報を待ちましょう。















