
セガサミーホールディングスは2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)が5億円の営業赤字となりました。
前期にリリースしたタイトル『メタファー:リファンタジオ』や『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』の収益貢献が限定的となり、2割の減収。本業で利益が出なかったうえに、30億円近い為替差損、3億円の減損損失を計上したため、第1四半期は34億円近い純損失を出しています。
セガは通期で2桁の増収営業増益を予想していますが、雲行きが怪しくなってきました。
ソニックの映画はヒットもゲームはいまひとつという結果に
2026年3月期第1四半期の売上高は前年同期間比22.7%減の810億円、5億円の営業損失(前年同期間は193億円の営業利益)を計上しました。今期は通期売上高を前期比10.7%増の4,750億円、営業利益を同10.1%増の530億円と予想。
売上高の進捗率は17.1%と力強さに欠けています。なお、2025年3月期は第1四半期の時点で通期予想に対する売上高の進捗率は23.5%でした。しかしながら、この期の通期売上予想4,450億円に届かず、4,289億円(予想比-3.6%)で着地をしました。前期を考慮しても、今期の低調ぶりは際立っています。

※決算短信より筆者作成
第1四半期においては『ペルソナ5: The Phantom X』をリリースしました。シリーズ累計2,700本を突破したセガの看板タイトルの1つであり、好調な滑り出しを見せているものの、発売日が6月26日だったために第1四半期での収益貢献は大きくありませんでした。