「ホロライブ」のカバー、2割減益の裏に「成長痛」としての在庫評価損―TCG・ゲーム事業の進捗と下期の勝算は【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

「ホロライブ」のカバー、2割減益の裏に「成長痛」としての在庫評価損―TCG・ゲーム事業の進捗と下期の勝算は【ゲーム企業の決算を読む】

「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは、2026年3月期第2四半期累計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)が2割の営業減益でした。

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VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーは、2026年3月期第2四半期累計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)が2割の営業減益でした。

過去に生産した商品の在庫の評価減5億5,000万円を計上。一時的に利益を押し下げました。ただし、上期の営業利益予想を1割程度上回っており、下期で巻返しを図る計画。通期では2.5%の営業増益を予想しています。

足元ではゲーム開発に力を入れており、ライセンス収入による業績のけん引に期待ができます。

物販の売上比率を引き上げることに成功したものの副産物に悩まされる

2026年3月期第2四半期累計期間の売上高は前年同期間比27.2%増の217億5,400万円、営業利益は同20.9%減の26億6,600万円でした。

今期通期の売上高を前期比21.0%増の525億円、営業利益を同2.5%増の82億円と予想しています。上期の進捗率は売上高が41.4%、営業利益が32.5%。カバーは下期の2026年3月6日~8日に、今期最大のイベント「hololive SUPER EXPO 2026」「hololive 7th fes. Ridin' on Dreams」を実施することが決まっています。

大型イベントの開催と、現在の進捗率から売上の計画達成は高いハードルではないように見えます。一方、イベント開催は人件費や設営負担が重く、利益率は低くなりがち。2025年3月期は2Q(2024年7月1日~2024年9月30日)の営業利益率が23.7%でしたが、同様のイベントを行った4Q(2025年1月1日~2025年3月31日)が16.9%でした。

今期2Q(2025年7月1日~2025年9月30日)の営業利益率は12.3%。今期は下期で利益率をどれだけ改善できるかが勝負になるでしょう。


《不破聡》

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