エレクトロニック・アーツ(EA)は、2025年9月末に報じられたサウジアラビア政府系ファンドPIFを含む3社によって投資グループに買収されたことに関連する、同社の全従業員向けのFAQを公開しました。
「クリエイティブなコントロールを維持する」
このFAQは米国証券取引委員会にも提出されているもので、同委員会のアーカイブにて閲覧可能です。文書の中では、買収先による株式非公開化の提案を受け入れた理由、投資グループがEAの買収に興味を持った狙い、この買収によるEAへの影響や利点などをいくつかの項目に分けて説明しています。
その中の「我々のカルチャーは変化するのか」という項目の中では、EAの使命や価値観、コミュニティへの責任は変わらないことなどを説明。買収後もEA はクリエイティブなコントロールを維持し続けること、自社の持つ創造性の自由やプレイヤー第一とする価値観などはそのままであるとしています。
また、文書によると今後もEA本社はレッドウッドシティから移転しないことや、アンドリュー・ウィルソン氏を含め経営陣はそのままであることなどをあらためて説明しています。なお、この買収によるレイオフの影響はないのかという項目では、仕事やチームに即座に影響が出ることはないとしています。
取引完了は今後1年以内
EAの買収については、全米通信労働組合(CWA)などが規制当局に対して取引を精査することを求める嘆願書を提出しています。また、報道から多くの専門家やアナリスト達がコメントを発表しているなど、多くの注目を集めています。FAQ文章では、今回の取引は今後6ヶ月から9ヶ月間以内に完了するものと書かれています。









