映画『アサシン クリード』のマイケル・ファスベンダーにインタビュー!主演・製作の苦労明かす | GameBusiness.jp

映画『アサシン クリード』のマイケル・ファスベンダーにインタビュー!主演・製作の苦労明かす

国内で3月3日に公開を迎える、人気ゲームシリーズの映画化作品『アサシンクリード』。今回、主演・製作のマイケル・ファスベンダー氏にインタビューを行い、今作のこだわりや役作りについてなど、貴重な撮影秘話を聞いてきました。

文化 その他
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日本国内で2017年3月3日に公開を迎える、ユービーアイソフト人気アクションゲームシリーズの映画化作品『アサシン クリード』。Game*Spark編集部は、その主演と製作を務めるマイケル・ファスベンダー氏にインタビューを実施。『X-MEN』シリーズの若きマグニートー役にはじまり、『スティーブ・ジョブズ』『マクベス』『エイリアン:コヴナント』など数々の大作映画で活躍している大物俳優に、作品や役作りへのこだわり、貴重な撮影秘話までを訊いてきました。

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――今作では主演のほかにプロデューサーも務めていますが、『アサシン クリード』というゲーム原作映画のプロデューサーを務めることになった経緯を教えてください。

マイケル・ファスベンダー氏(以下、ファスベンダー): 実は、ゲームの『アサシン クリード』のことは、当初まったく知らなかったんです。ユービーアイソフトから世界観を説明されたときに、テンプル騎士団やアサシン教団、DNAの記憶といった、非常に面白いコンセプトだという印象を受け、パルクールの要素も非常に映画に向いているのではないかと思いました。この作品に完全に関わるため、私の製作会社が一緒にプロデュースを行うという形を提案したんです。


――今作はアナログ的で非常にリアルな絵作りを前面に押し出していますが、最新のCG技術によって作られているゲームの映画化に対してなぜそういったアプローチをとったのでしょうか。

ファスベンダー: これは『アサシン クリード』の世界観をとてもリアルにしたいという監督のすごいこだわりです。ゲームで描かれているようなアクションを実際に生身の人間がどれくらい再現できるのかをスタントチームでテストしたのですが、優れたスタントチームでしたので、ほとんどのことが再現できました。今のアクション映画の90パーセントくらいはCGを多用したものなので、そういった意味では非常に新鮮で、他とは違う絵作りができたのではないかと考えています。

――主演俳優だけでなくプロデューサーの両方を務めるというのは、他の主演だけの作品とは姿勢が変わることはあるのでしょうか。

ファスベンダー: プロデュースに関しては、以前、映画『スロウ・ウエスト』で務めたことがありますが、今作のような大作でこれほどの人数のスタッフがいるのは初めての経験でしたので、映画作りに関して学ぶところがすごく多かったですね。


――監督のジャスティン・カーゼルさんと共演のマリオン・コティヤールさんは映画『マクベス』でも組んでいましたが、その関係性が今作でよりいかされたという手ごたえはありましたか。

ファスベンダー: チームワークは最初から出来上がっていて、非常にやりやすかったです。1から誰かのことを知っていくのではなく、全部分かり合っている段階からはじめられましたから。

――この映画ではたくさんのアクションを披露していますが、トレーニングにはどれくらいの期間費やしたのでしょうか。

ファスベンダー: モントリオールで『X-MEN: アポカリプス』を撮影中だった、クランクインの2か月前からトレーニングを始めました。『アサシン クリード』を撮影していた2か月間もずっとトレーニングを続けていました。

――どういったトレーニングを行っていたのでしょうか。

ファスベンダー: 週5日か6日は、ジムで朝の1時間半くらい体力づくりを行っていました。体を作ってから、パルクールやスタント、殺陣を体験しました。

――トレーニングはもともとお好きでしたか?

ファスベンダー: 最初は嫌いでした。ジムも大嫌いで、トレーニング機器を使っていると蕁麻疹が出そうになるほどでした(笑)。今は楽しめるようになってきたのですが、ジムは体のためというよりも精神面ですごくいいトレーニングになると思っています。でも、楽しさで言ったら、スポーツをやるほうがずっと好きですね。


――パルクールはこれまで体験したことはあったのでしょうか。

ファスベンダー:ありませんでした。

――実際に体験されてみていかがでしたか?

ファスベンダー: ちょっと自分の年齢を感じてしまいました(笑)。基本のところしかやっていませんが、自分にあっているように感じました。子供のころから走ったり何かによじ登るのは大好きだったので、そういった意味では自分に合っていました。

――撮影の際に苦労したシーンや1番印象に残っていることはありますか?

ファスベンダー: 1番大変だったのは、劇中で2度目に過去に戻る場面ですね。かなりの猛暑の中で1週間撮影しましたが、火も使っていましたし、鎖でつながれていたり、戦いもありましたので、そこが1番きつかったです。

――過去の作品では、トラウマや心の葛藤を抱えた人物を多く演じられていますが、役を演じる際に、プライベートでもその役を引きずってしまうことはあるのでしょうか。

ファスベンダー: 私はスイッチを切り替えて役に入るほうだと思います。しかし、台本を何度も読み込んでいくタイプですので、撮影期間中はある意味孤独な時間がありました。現場に行ったら、できるだけ切り替えをパっとするようにして、家に引きずって帰らず、なるべくその場に置いてきて、次の日はまた新鮮な気持ちで挑むようにしています。


――過去のアギラールのシーンではかなり流暢なスペイン語を披露されていますが、もともとスペイン語を話すことができたのでしょうか。

ファスベンダー: スペイン語は全然話せなかったのですが、スペインの俳優が何人もいましたので、彼らにセリフを録音してもらって、何度も聞いて、それをリピートして練習しました。撮影後に間違っているところを直すこともありましたが、私としては英語なまりのスペイン語ではおかしいと思っていましたので、スペイン語はしっかり再現しようと決めていました。

――今作は人間に関する自由意志や暴力に対してのメッセージ性が強いですが、映画の撮影中に感じたことや、観客にこういうことを感じて欲しいというものがあればお願いします。

ファスベンダー: 今作はおっしゃるとおりのテーマですが、人間と暴力というのは切っても切り離せないものなので考えさせられました。また、自由意志についても、人間がどれだけ自由意志を持つことができるのか、テンプル騎士団やアサシン教団を象徴する倫理観や道徳観、そういうものが非常に重要なテーマだと思いました。DNAの記憶が本当にありえるのかというのも。

――わかりました。本日はありがとうございます。


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映画『アサシン クリード』は、20世紀フォックス映画配給で、2017年3月3日に劇場公開予定です。

(記者: Daisuke Sato 撮影: Rio Tani)
《Game*Spark》

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