『War Thunder』日本展開をディレクターに訊く―「ユーザーの不利益が無い運営体制を」 | GameBusiness.jp

『War Thunder』日本展開をディレクターに訊く―「ユーザーの不利益が無い運営体制を」

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『War Thunder』日本展開をディレクターに訊く―「ユーザーの不利益が無い運営体制を」
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DMM GAMESによる日本サービス展開が決定した、Gaijin EntertainmentのFree-to-Play空/陸コンバットアクション『War Thunder』。Game*Spark編集部は、DMM GAMESのディレクターの稲垣順太氏にインタビューを行い、日本公式展開について詳しい話を訊きました。稲垣順太氏は、先日国内サービスの始まった『エルダー・スクロールズ・オンライン 日本語版』にも関わっている人物。オンラインゲーム業界に8年ほど携わった経歴を持っており、DMM.com Laboの第二企画部のディレクターを務めています。

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DMM GAMESのディレクター稲垣順太氏

――まずは『War Thunder』をDMM GAMESでサービス展開することになった経緯や理由を教えてください。

稲垣順太氏(以下 稲垣): 『War Thunder』と出会ったのは約2年前です。運営元のGaijin Entertainmentが各国でのサービス展開になかなか手が回らないため、パブリッシャーを探している状態のようでした。またDMMにおいてもゲーム事業が始まったばかりの状態で、その時は大きな実績もありませんでしたが、ゲーム見本市などでGaijin Entertainmentと何度か話をして、互いの信頼関係が出来上がってトントン拍子に事が進展していきました。また『War Thunder』が日本では知る人ぞ知る素晴らしいゲームだったので、たくさんのユーザーに広めていきたい気持ちから、「是非やりませんか」とお願いしたのもありました。

――では、『War Thunder』を未プレイのユーザーに向けて、あらためて魅力を教えてください。

稲垣: 『War Thunder』は、美しく描写されるグラフィックと軽快に動作するクライアントが大きな特徴です。通常MMOなどでは、グラフィックが綺麗だとクライアントが重かったり必要スペックも高くなるケースが多いですが、本作では一部のオンボードグラフィックPCやノートPCでもスペックによってはプレイ可能です。基盤となるゲーム性の面白さもありますが、簡単なアーケードモードからジョイスティックが必要となる本格的なシミュレーター操作まで幅広い遊び方に対応しています。何より、基本プレイ無料という敷居の低さもありますね。

――どのようなゲームモードを搭載していますか?

稲垣: 『War Thunder』では16vs16でのオンライン対戦が可能な他、シングルプレイミッションで1人でも楽しめます。一番の特徴としては、陸軍の戦車戦でポイントが貯まると、戦車だけでなく1分ほど飛行機で戦えることです。これは、陸海空の3つのゲームプレイを味わえるGaijin Entertainmentが目指している要素でもあります。競技性をもった昨今のPCタイトルと同じく、Pay-to-Winを排除し、プレイヤースキルで勝利を得られるようにデザインされています。「THUNDER LEAGUE」という公式e-Sports大会も開催されていますが、純粋な対戦ゲームというよりは飛行機と戦車で自由に対戦を行うコンバットシミュレーターとしての要素が強いかもしれません。

ゲームモードとしては、アーケードとリアルスティック、そしてヒストリカルの3つが用意されています。アーケードモードは、比較的簡単に操作出来る初心者ユーザー向けのモード。まずはアーケードで練習して、腕を磨いた後にリアルスティックモードに移るという形になるかと思います。リアルスティックモードでは、ユーザーが所有する飛行機も操作可能。戦車をプレイしつつ飛行機も遊べるのが面白く、他にはない要素だと思います。最後にヒストリカルは、ジョイスティックを使ってプレイするような高難易度であるため、上級者向けであり、フライトシミュレーターをプレイしたいユーザー向けでもあります。


――国内でのサービス形態について教えてください。日本サービス開始後、『War Thunder』を起動する際にDMM GAME PLAYERを通す形に変わる、ということですが、既存のSteamからは起動できなくなりますか?

稲垣: はい、日本でのサービス開始後は、当初の発表通りDMM GAME PLAYERを通してのみ起動が可能になります。また課金アイテムに関してもDMM.comを通じて購入する形になります。

――アイテム課金の仕様を改めて教えてください。

稲垣: 以前にもゴールデンイーグル(ゲーム内通貨)の価格を発表しましたが、150ゴールデンイーグルが110DMMポイントとなり、他のプレミアム機体も大体同じようなレートとなります。理由としてはサーバーが世界中にあるため、その中で日本人だけ安いや高いという誰にも不利益がないようにしたいことが挙げられます。「DMMだと高くなるのではないか?」や「中間マージンが増えて高くなるんじゃないか?」というのをなるべくないように設定しました。

――SteamやGaijin Storeで配信されている機体パックの扱いはどうなりますか? Gaijin Storeの「PACIFIC ADVANCED PACK」(Steamでは、Steam Pack)収録には太平洋戦争シングルキャンペーンなども存在します。

稲垣: 取り扱いはまだ検討中で、DMMとしてもSteamで配信されていたものが使えなくなるのは良くないと思うので、Gaijin Entertainmentと協議していきたいと考えています。続報があれば発表を行う予定です。

――『War Thunder』はすでに一部日本語ローカライズが行われていた作品です。DMMとしてはどのようなローカライズを施しているのでしょうか?

稲垣: 既に実装されているゲーム内テキストをよりわかりやすくしたり、日本語公式サイトを設置して、今まで英語だった情報を日本語でも観覧できるようにします。先日発表したように、新たに日本の声優さんによる音声を追加しながら、オリジナルが好きだったファンのために元からあった音声も残しています。


――今後の『War Thunder』アップデート対応は海外版と並列して行いますか?

稲垣: はい、基本的にアップデートやアイテムは海外と同時に日本でも提供します。

――サーバーの仕様はどのようになりますか?

稲垣: 北米/アジア/ロシア/ヨーロッパ、どのサーバーでもプレイ可能です。

――先日のプレスリリースで発表された日本独自のイベントというのは、何か決まっていることはあるのでしょうか?

稲垣: Gaijin Entertainmentは地域ごとに独自の割引キャンペーンなどイベントを実施しているので、DMMでも日本向けの展開を考えています。日本独自の様々なコラボレーションを実施しても良いと許可を得ています。

――『War Thunder』の日本サービスにともなって、新たな日本兵器の実装や、他のDMM作品とのコラボレーションを実施する可能性はありますか?

稲垣: 実際のところ機体に関してはGaijin Entertainmentがクオリティを重視するので時間がかかりますが、「専用機体を作れる」という回答はもらっています。日本のプレイヤーが期間限定で先行使用出来るというやり方もできるかもしれません。

――国内サービスにおけるカスタマーサポートの体制を教えて下さい。

稲垣: 日本で24時間のカスタマーサポート体制を整えます。また、今までのユーザーが利用してきた『War Thunder』の公式日本語フォーラムも残ります。英語が苦手なユーザーもいると思うので、DMMがユーザーから受け取った情報は、Gaijin Entertainmentにすべて伝えるスタンスでやっていきます。

――今回の日本展開によって、日本兵器の機体考証は改善されるでしょうか?

稲垣: Gaijin Entertainmentは、ゲームの開発を行う上で、日本の飛行機や戦車の資料を探しています。我々も国立国会図書館や防衛省などで資料を収集して提供していますが、ユーザーの皆さんからも、今後実装してほしい機体の情報などをDMMに提供していただければ、Gaijin Entertainmentに提出するので、今後可能性があるかもしれません。テスト飛行データなども求められていて、資料を探すのにいつも苦労しているようです。


――それでは最後に、既存の『War Thunder』プレイヤーと、これからプレイする新規ユーザーに向けてメッセージをお願いします。

稲垣: Gaijin EntertainmentもDMMも、既存のプレイヤーの事を常に考えて、彼らが不利益になることはしたくないというのが共通の意見です。今後、何らかの不都合がもし見つかったら、どんどん修正していきます。まだプレイヤーの要望をすべて満たせていないかもしれませんが、意見に耳を傾けて改善していく運営方針をとっていきたいです。

『War Thunder』の魅力は前述した通りですが、新規のプレイヤーの方には、戦車や飛行機、どちらがオススメかをよく質問されます。個人的には、戦車を楽しんでリアルスティックに到達すると飛行機が必要になるんです。その時に飛行機を遊んで、育てていくのが一番かもしれません。戦車から入って好きな飛行機を入れたい、そして戦車を倒したいなと。やっぱり、戦車のほうが簡単で、飛行機より入りやすく感じます。飛行機は一人じゃ勝てないことがあるんですよね。背後に付かれた時に助けてくれる仲間、ウイングマンが必要なんです。そういう仲間をユーザーが見つけやすいように、メンバーサイトや掲示板を用意してサポートをしていこうとは思っています。もし挫折しても、ゲームモードは2つあるので、無理せずに遊び続けてほしいです。

――わかりました。本日はありがとうございました。

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DMM GAMESによる『War Thunder』日本展開の詳細や意気込みが聞けた今回のインタビュー。特に日本機の資料を探しているという事実は、以前から指摘されていた二式単戦鍾馗のコックピットにあるような「謎日本語」が修正される可能性が高まったと言えます。今後様々な情報が公開されるということで、公式サイトや公式Twitterをチェックしておきましょう。
《Game*Spark》

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