ゲームセンター運営のGENDAは通期増益の道を開くか?―12月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】 | GameBusiness.jp

ゲームセンター運営のGENDAは通期増益の道を開くか?―12月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】

11月はゲームセンター運営のGENDAが第3四半期、eスポーツのGLOEが通期、VTuberのANYCOLORが第2四半期の決算発表を行います。本稿では、注目の企業をピックアップするとともに、決算発表を予定する企業を一覧で紹介します。

企業動向 業績
ゲームセンター運営のGENDAは通期増益の道を開くか?―12月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】
  • ゲームセンター運営のGENDAは通期増益の道を開くか?―12月に決算を発表するゲーム関連企業一覧【決算発表スケジュール】

12月はゲームセンター運営のGENDAが第3四半期、eスポーツのGLOEが通期、VTuberのANYCOLORが第2四半期の決算発表を行います。本稿では、注目の企業をピックアップするとともに、決算発表を予定する企業を一覧で紹介します。

連載「ゲーム企業の決算を読む」はこちら

GENDAの北米事業は好調

12月12日はGENDAの第3四半期決算発表日。

2026年1月期第2四半期累計期間(2025年2月1日~2025年7月31日)の純利益は前年同期間比77.8%減の3億1,000万円でした。GENDAは通期の純利益を前期比53.7%増の50億円と予想しています。上期の進捗率は6.2%。下期での巻き返しが必要であり、第3四半期でどれほどの増益に持ち込めているのかが一番の注目ポイント。

第2四半期累計期間の営業利益は前年同期間比0.9%の増加に留まっていました。一方、同期間の支払い利息は2.3倍の6億4,600万円に急増しています。つまり、基本的には本業の稼ぎである営業利益を大きくしなければなりません。

GENDAはゲームセンター運営事業が主軸という事業構造上、夏休みや冬休みがある下期に業績が偏重する傾向があります。第3四半期終了時点の計画に対する進捗率は、通期計画達成見込みがあるかどうかを判断する材料となるでしょう。

買収したアメリカのミニロケ事業National Entertainment Network(NEN)においては、機械の入れ替え、ゲーム機の追加など収益向上施策を進めており、既存店の売上高は平均で105%増と好調。北米事業の進捗も見逃せません。

キャスティング事業に成長性を見い出したGLOE

12月11日はeスポーツのGLOEが本決算を発表します。

足元の業績は苦戦気味。2025年10月期第3四半期累計期間(2024年11月1日~2025年7月31日)の売上高は前年同期間比2.9%増の15億9,000万円、1億2,200万円の営業損失(前年同期間は5,300万円の営業損失)を計上しました。

通期では売上高を前期比12.8%増の25億5,000万円、4,500万円の営業損失を計画しています。

成長投資のフェーズにあるため、赤字であることよりも売上成長率が重要。第3四半期までで3%に届かなかった成長率が、最後の四半期で2桁増に持ち込めるのかどうかがポイントです。4Q(2025年8月1日~2025年10月31日)は大型案件の納品が予定されているといいます。

次なる成長に向けた青写真も気になるところ。eスポーツイベントなどを手がけるeスポーツ・イベントサービスは第3四半期累計期間が3.4%の減収でした。足元では選手やインフルエンサーなどのキャスティングで成長しています。

GLOEのイベント事業に復活の兆しがあるのかどうかは、eスポーツ業界の行く末を占うものだと言えます。

大型イベントの成功で躍進するANYCOLOR

12月10日はVTuber事務所「にじさんじ」運営のANYCOLORが第2四半期の決算発表を行います。

2026年4月期第1四半期(2025年5月1日~2025年7月30日)の滑り出しは極めて好調でした。1Qの売上の上限予想146億円を8.0%上回る157億6,800万円、営業利益は同じく上限予想57億5,000を21.8%も上回る70億400万円でスタートしました。

コマース、イベントが特に好調。「にじさんじ」7周年を記念した大型イベント「にじさんじ WORLD TOUR 2025 」が成功をおさめ、売上見通しを上回りました。費用がかさむイベントの開催は利益率が下がる傾向がありますが、コスト管理の徹底で無駄をそぎ落としたことも奏功。営業利益率は前年同期間から7.9ポイント上昇し、44.4%の高水準をマークしています。

ただし、2Q(2025年8月1日~2025年10月30日)は、2026年4月期において四半期では売上高、営業利益ともに最も少なくなる見込み。3Q(2025年11月1日~2026年1月31日)に向けた施策、取り組みに注目が集まりそうです。

証券コード

会社名

決算発表日

種別

決算期末

3662

エイチームホールディングス

12/5

第1四半期

7/31

3657

ポールトゥウィンホールディングス

12/9

第3四半期

1/31

5031

モイ

12/10

第3四半期

1/31

4334

ユークス

12/10

第3四半期

1/31

5032

ANYCOLOR

12/10

第2四半期

4/30

9565

GLOE

12/11

本決算

10/31

6535

アイモバイル

12/11

第1四半期

7/31

4174

アピリッツ

12/12

第3四半期

1/31

4175

coly

12/12

第3四半期

1/31

9166

GENDA

12/12

第3四半期

1/31

3903

gumi

12/12

第2四半期

4/30

4382

HEROZ

12/12

第2四半期

4/30

《不破聡》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら