業績は減益、株価は高値。スクエニに迫る「物言う株主」の影【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

業績は減益、株価は高値。スクエニに迫る「物言う株主」の影【ゲーム企業の決算を読む】

今期は通期で営業増益を予想していますが、2桁の営業減益でスタートしました。

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スクウェア・エニックス・ホールディングスは2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)が16.8%の営業減益となりました。

スクエニは2024年3月期に221億円ものコンテンツ廃棄損を計上し、開発方針を転換。運営コスト最適化など収益改善を進めてきました。今期は通期で営業増益を予想していますが、2桁の営業減益でスタートしました。第1四半期はニンテンドースイッチ2向けの新作『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HDリマスター』とXbox版『FINAL FANTASY XVI』をリリースしていますが、減収という結果に。

マルチプラットフォーム戦略へと転換していますが、今のところ大きな成果を出せていません。

通期計画の進捗率は売上・営業利益ともに25%に届かず

2026年3月期第1四半期の売上高は前年同期間比15.2%減の592億円、営業利益は同16.8%減の90億円でした。スクエニは今期通期の売上高を前期比13.7%減の2,800億円、営業利益を同1.0%増の410億円と予想しています。

第1四半期における売上高の進捗率は21.2%、営業利益は22.0%。今一つ振るいませんでした。

決算短信より筆者作成

デジタルエンタテインメント事業の売上高は前年同期間比25.0%減の329億円、営業利益は16.8%減の81億円でした。デジタルエンタテインメント事業のゲーム機を対象としたHDゲーム事業の売上高は同27.7%減の89億円、営業利益は20倍となる10億円に拡大しました。

開発費の償却負担や広告宣伝費を削減したことで、この事業の利益改善は進みました。しかし、売上は3割近く減少しています。


《不破聡》

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