D4エンタープライズは2025年10月16日、『EGGコンソール ブライ上巻 PC-8801mkIISR』がニンテンドーストアより配信停止となった件に関して、X(旧Twitter)にてポストしました。
◆アルティが飯島多紀哉氏の承諾を得ず、EGGコンソール版の許可を出したことが騒動の原因か
投稿の内容は、「弊社は(同ゲームの権利を持つ)アルティ社から許諾を受け配信を行っておりましたが、同社より配信停止の依頼を受けまして停止いたしました」といったもの。
『BURAI 上巻』は、飯島多紀哉氏が原作を担当し1989年に発売されたRPGです。
ニンテンドーストア上にはしばらくの間メビウスより配信された『BURAI 上巻 MSX2版』と、D4エンタープライズによる『EGGコンソール ブライ上巻 PC-8801mkIISR』が混在していました。
本件に関して、原作者の飯島多紀哉氏が「EGGコンソール版は許諾していない」と発言。
その後の投稿で、「昨年から交渉していたが、メビウスの担当者から自分が入るから待ってほしいと言われた」「ユーザーからは、どうしてEGGコンソール版の方が安いのかと何度も尋ねられた」「(ゲームの権利を共同で持つ)アルティに連絡してようやく事態が動いた」ということを述べています。

一方で今回のD4エンタープライズは、「アルティから許諾を受け、アルティからの依頼で公開停止した」と発言しており、EGGコンソールへのライセンス付与はアルティの独断であったことがうかがえます。

今回の件については、ゲームの権利を持つアルティが、原作者である飯島多紀哉氏も共同権利者であることに気付かないままにEGGコンソール化の話を進め、混乱を招いたものと思われます。
何かと複雑なゲームソフトの権利関係。権利関係が不確かなままだと、今後も今回の二の舞となるようなケースが出てくるのかもしれません。
【UPDATE2025年10月16日16時15分】本文中の誤字を修正しました。
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