
OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は、自身のブログにて「Sora update #1」とする声明を投稿。9月30日に公開された動画生成AI「Sora 2」について、ユーザーや権利保有者からのフィードバックを取り入れる方針であることを示し、「近日中に2つの変更を実施します」と明らかにしています。
著作権の面で問題視された「Sora 2」
同社が9月30日に公開した動画生成AI「Sora 2」は現実の物理現象を理解した映像を生成でき、公開されるや否や数々の生成動画がSNSなどで投稿されて話題となりました。ゲーム制作においてもカットシーンやトレイラーに利用できるのではないかと検討するユーザーも見られました。
一方で「ドラゴンボール」や「ワンピース」といったマンガ・アニメや、『ポケットモンスター』といったゲームなどのキャラクターを含んだ生成動画も多数投稿されており、著作権の面からは問題視。衆議院議員の塩崎あきひさ氏がこの件を「早急に対応したいと思います」とするポストもしていました。
サム・アルトマン氏が対応を声明、さっそく制限されたとの報告も
そうした状況にあった「Sora 2」について、同社CEOのアルトマン氏が自身のブログにて「Sora update #1」を投稿。ユーザーや権利保有者からのフィードバックを活用するという方針を示しています。
同投稿では「近日中に2つの変更を実施します」としており、1つ目としてキャラクターの生成については権利保有者に制御権を与えるとのこと。使用しないことを含むキャラクターの使用方法は、権利保有者が指定できる機能を実装すると説明しています。なおこの部分においては「日本の特筆して創造的なアウトプットに感謝します。ユーザーと日本のコンテンツの繋がりの深さには感銘を受けています」とも付け加えられており、上記の日本における著作権に関する問題視が関係することを示しています。
また2つ目の変更予定として、生成動画での収益についても触れられています。収益の一部をキャラクターの使用を希望する権利保有者にも分配する仕組みを検討しているとのことです。
なお記事執筆時点(10月4日14時50分頃)においてXにて「Sora 2」について検索すると、上記のような日本のコンテンツのキャラクターを含んだ動画の生成はできなくなっているとの報告も確認できます。