
さまざまなゲームレビューやスペック解析を行っているYouTubeチャンネルのDigital Foundryは、2025年8月26日の配信にて「スイッチ2の開発機材はほとんど手に入らない」「スイッチ向けにゲームを制作して、互換性に頼ってほしいと任天堂に言われた」ことを取り扱っています。
スイッチ2の開発機は有名開発者ですらなかなか手に入らない―一方で開発機を入手しているインディー開発者もいるとの情報も
Digital Foundryの同配信の8分20秒頃から、同配信ホストのジョン・リンネマン氏は複数のゲーム開発者から聞いた話として、「多くの開発者がスイッチ2の開発機が手に入らないと苦しんでいる」発言しました。
さらに、開発機の提供について任天堂に問い合わせたところ、「『スイッチ向けにゲームを制作して互換性に頼ってほしい』と言われた」とのことです。一般ユーザーからも品薄になっているニンテンドースイッチ2ですが、どうやら開発者目線から見ても入手に苦労している様子。
しかしながら、スイッチ2の開発機を手に入れた開発者がいないわけではありません。例えばオインクゲームズがスイッチ2向けに開発したマルチプレイたき火シミュレーター『チルっと焚き火ソン』は、USBカメラなどスイッチ2の新機能もしっかり使ってリリースされています。
上述した配信では、このソフトについて実績のあるゲーム開発者よりも、先にインディー制作チームがスイッチ2の開発機を手に入れている珍しい例としています。
「スイッチ向けにゲームを制作して互換性に頼ってほしい」という任天堂の回答を踏まえると、確かにスイッチ向けソフトの多くがスイッチ2でも動作するのが現状です。
しかし、例えばスイッチ2の解像度はドック接続時4K/携帯モード時1080pなのに対し、スイッチの解像度はドック接続時1080p/携帯モード時720pと劣るため、スイッチ向けにゲーム制作をするとスイッチ2の性能をフルに活かすことはできないと配信では指摘されました。
そして、現在スイッチ2への正式対応を謳った「スイッチ2エディション」のタイトルが少なすぎるとも言及し、今後同タイトルが増えることを期待していることを表明しました。
なお、スイッチ2の開発機が入手できないというのは海外メーカーに限った話ではなく、国内メーカーのエクスペリエンスも『死印 -再霊-』のクラウドファンディング説明配信(58分前後)にて、「現時点でスイッチ2の開発機が手に入らない」とこぼしている場面が見受けられます。