
元ロックスター・ゲームスの共同創設者であるダン・ハウザー氏は、Channel 4の番組「Sunday Brunch」に出演し、「ゲーム開発とAI」について自身の考えを語っりました。海外メディアVGCなどが報じています。
元ロックスター共同創設者ダン・ハウザー氏、AIとゲーム開発について語る

イギリスのバラエティ番組「Sunday Brunch」に出演したダン・ハウザー氏は元ロックスター・ゲームスの共同創設者で、『GTA』『レッド・デッド・リデンプション』などのストーリーを手掛けてきたことでも知られています。現在は自身の会社Absurd Venturesを設立し、最新タイトルの開発にあたっています。
また、ハウザー氏が執筆した小説「A Better Paradise Volume One: An Aftermath」は2025年10月に発売。作品のなかでは強力になりすぎたAIの存在によって、野心的ながらも中毒性の高いビデオゲームプロジェクトが放棄されるなか、その謎をめぐる物語が展開されます。
Sunday Brunchのインタビューのなかでは、Absurd Venturesが手掛ける最新作についての話題となり、開発は18か月前にスタートしたことや、完成までにはまだ数年かかると回答。
作品にAIが関わっているのかという質問に対しては、ストーリーにAIキャラクターが登場するだけでなく、開発にもAI技術を利用していることを明かしました。
しかし、ゲーム開発にAIを用いることについては、「AIの活用を試してはいるものの、AI企業が信じ込ませようとしているほどには、まだ役に立たない部分が多いのが実情です」とコメントし、「AIはすべての問題を解決するわけではない」と付け加えています。
クリエイティブか、ビジネスか―ゲーム業界の動向についても言及

また、「AIが利用される業界に携わる者として、AIが活用されるペースが加速しているか」という質問に対しては、特定の分野では活用されているものの、他の分野では技術が必要で、一部のタスクにのみ対応できると評価しています。
同様に本件を取り上げているGamesRadarでは、ハウザー氏のゲーム業界の動向について注目。「あらゆることに言えますが、面白い方向に進むこともあれば、お金を稼ぐことに偏りすぎてしまうかのどちらかです」と、ゲーム業界はふたつの道筋のいずれかを辿ると指摘しています。
しかし、そんななかでも生き生きとしたストーリー体験を生み出す、クリエイティブで大きなシーンがまだ残っていることに触れ、クリエイティブなゲームとビジネスの二つの路線は並行して存在できる可能性についても言及しています。









