フロム・ソフトウェアが、Nintendo Switch 2版『ELDEN RING Tarnished Edition』の発売を延期しました。
従来は2025年つまり今年中に発売予定でしたが、新たな発売時期は「2026年」へ。理由は「(...) ゲームのパフォーマンス調整にさらなる時間が必要」であると判断したため。
エルデンリングは、フロム・ソフトウェアが2022年に発売したオープンワールドRPG。
販売数は2025年4月時点で世界3000万本を超え、有料のダウンロードコンテンツ 『SHADOW OF THE ERDTREE』は1000万本超。
ゲームデザインをガラリと変え、3人協力サバイバルアクションになったスピンオフ『ELDEN RING NIGHTREIGN』 も2025年5月の発売から2か月を経ずに500万本など、いま世界でもっとも人気の高いゲームのひとつです。
エルデンリングの対応プラットフォームは当初PCやPS4 / PS5、Xbox One / Xbox Series X|Sで、性能的に厳しいニンテンドースイッチは含まれていませんでした。
しかし2025年にNintendo Switch 2が登場したことで、たとえば『サイバーパンク2077』のように、初代Switchでは出せなかったがSwitch 2で任天堂プラットフォーム入りする人気大作が一挙に発表。
エルデンリングも、追加コンテンツの同梱や新規コンテンツ追加を施した『ELDEN RING Tarnished Edition』として年内発売の予定でした。
延期後の新たな発売予定は「2026年」のみ。もとより2025年予定としか発表しておらず、発売日もありませんでしたが、延期後も2026年の早期なのか前半なのか、末なのかも現時点では分かりません。
延期理由は、ありがちな「バランス調整」ではなく「パフォーマンス調整」。つまりは映像やプレイフィール等で満足のゆく性能が出ず、最適化等の対策に時間がかかると解釈できます。
若干不安になる話ではあり、Switch版を心待ちにしていたゲーマーには残念ですが、とはいえ体験を損ねる状態で無理に辻褄を合わせるよりはマシという考え方もあります。
なお、フロム・ソフトウェアはNintendo Switch 2向けに、完全新作のマルチプレイアクション『The Duskbloods』(ダスクブラッド)を発表済み。
こちらは最大8人のPvPvE、つまり対人対戦も協力コンピュータ戦もあるタイプ。 販売は任天堂で、少なくとも現時点でSwitch 2しか対応プラットフォームに挙がっていません。
ダスクブラッドも発売は『2026年予定』。こちらも最長で1年以上後の2026年末になる可能性もあります。
システムに統合された『ゲームチャット』機能など、マルチプレイ体験を売りにする Nintendo Switch 2向け完全新作として、フロムファンならずとも注目のタイトルです。
¥53,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
余談。シングルプレイのゲームであれば、いわゆる「世間の盛り上がり」的な同時代感や更新によるバランス調整等は別にして、いつ遊び始めてもおおむね同じ体験ができます。
しかし複数プレーヤーが前提のゲームの場合、まだ誰も知らないゲームに試行錯誤で挑戦する混沌としたフェイズ、知識や攻略の定石が共有されて「環境」や「メタ」が生まれるフェイズなど、プレーヤー層全体の動向がゲーム体験の大きな割合を占め、それは時期によって変わってしまう一過性のものです。
単純な話、プレーヤー人口が多くてすぐマッチングできる時期となかなか成立しない時期、ゲームによってはプレーヤーが減っても遊び続けるガチガチの高スキル・高ゲーム内資産プレーヤーばかりになる時期など、いつプレイするかで体験が変わり、二度と同じプレーヤー環境では遊べないことありえます。
『ナイトレイン』を発売以来どっぷりと遊び続け、エルデンリング本編のプレイ時間を大幅に超え、完膚無きまでに生活が破綻した1プレーヤーとしては、2026年の『ダスクブラッド』がリアルタイムの熱狂で遊べるのはいつ頃か、そして発表すらされていないものの、出れば当然買ってSwitch民と遊びたいSwitch 2版『ナイトレイン』 のことが今から気になって仕方がありません。











