
Sensor Towerは、2024年第1四半期の日本市場モバイルゲームに関するレポートを公開しました。
『ドラゴンボール』『ウマ娘』などIPを活用したタイトルが人気
2024年第1四半期の日本市場における収益成長量トップ5は『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』、『ウマ娘 プリティーダービー』、『聖闘士星矢 レジェンドオブジャスティス』、『ONE PIECE バウンティラッシュ』でした。5本中4本がIPを活用したタイトルとなっています。

注目企業はバンダイナムコエンターテインメント
また、うち2本がバンダイナムコエンターテインメントのタイトルであることに着目。2024年第1四半期、日本における同社のモバイルゲーム別収益シェアの上位5タイトルがすべてIP活用タイトルであると紹介されています。
さらに、そのうち『ONE PIECE バウンティラッシュ』と『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の2タイトルが収益の70%以上を占めています。この2タイトルはどちらも男性ユーザーが圧倒的に多いものの、年齢層を見ると『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は若年層が多いのに対し『ONE PIECE バウンティラッシュ』は45~55歳の層が厚く、うまく棲み分けがなされているようです。
『キノコ伝説』と『聖闘士星矢』に見られる共通点
日本市場における収益成長量トップ5に目を戻すと、Sensor Towerは5タイトル中唯一の非IP活用タイトルである『キノコ伝説』と『聖闘士星矢 レジェンドオブジャスティス』に以下のような共通点を見出しています。
2024年リリースの新作である
海外パブリッシャーによるタイトルである
日本以外の市場で先行リリースされている
ダウンロードの40%以上が広告によるものである
広告クリエイティブでは動画広告がもっとも使用されている
プロモーションに日本の人気タレントを起用している
こうした特徴から、この2タイトルがスタートダッシュに成功したのは市場に合った広告やプロモーションを綿密に計画し、展開したからであると結論付けています。