ビデオゲーム市場向けマーケティング企業Alineaが8月1日、「2025年はSteamにおける協力プレイが市場を席捲」とする調査結果を発表しました。

同社の調査によれば、2025年リリース作品のSteam販売本数トップ5の共通点は「協力型ゲーム」であり、2025年上半期だけで41億ドル(約6,200億円)の収益を生み、このジャンルとしては過去最高を記録しました。
マルチの中でも「Co-op」が強い理由、3つの成功ポイント
マルチプレイ作品の流行はコロナ禍以降、明らかな上昇傾向が続いていますが、その中でも「協力型」タイトルが成功した理由として同社は、他プレイヤーとの交流・リプレイ性・配信者/クリエイターからの支持という“Steamで成功する3つのポイント”を兼ね備えていることを指摘しています。

Alineaはインディーの協力型ゲームヒット作には『R.E.P.O.』『Schedule I』『PEAK』などの名を挙げ、『R.E.P.O.』は販売本数1,640万本、収益1億2,820万ドル(約193億2,000万円)を叩き出しただけでなく、7月だけでも100万本を販売しています。
一方、AA~AAA級の協力型ヒット作としては『モンスターハンターワイルズ』、『Split Fiction』、『Elden Ring Nightreign』などがあります。特に外せないタイトルとして“並外れた成功を収めた”『Split Fiction』と、そしてフロム・ソフトウェアが自社の資産を“ゲームデザインの教科書”と言えるほど無駄なく、効率的に活用した『Elden Ring Nightreign』の名を挙げています。

Alineaは「協力プレイ」が単なるゲームの機能の1つではなく、ゲーム市場の基盤へと進化したと述べています。