『ArcheAge』に新規向けサーバー「Aria」実装―その狙いと既存プレイヤーへのメリットを訊く | GameBusiness.jp

『ArcheAge』に新規向けサーバー「Aria」実装―その狙いと既存プレイヤーへのメリットを訊く

新サーバー「Aria」が建ち上がるMMORPG『ArcheAge』のプロデューサー石元一輝氏にインタビューを敢行しました。

ゲーム開発 サーバー・ホスティング
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ゲームオンが運営するPC向けMMORPG『ArcheAge』。今年で6年目を迎える人気MMOに、この度新サーバー「Aria」が建ち上がります。

今回は、「Aria」サーバー実装に合わせ、『ArcheAge』のプロデューサーを務める石元一輝氏にインタビューを実施。現状の『ArcheAge』の状況から、ゲームの楽しみ方、そして「Aria」サーバー実装の狙いなどを伺いました。



――まずは『ArcheAge』にどのような形で関わられているか教えてください。

石元一輝氏(以下、石元氏):『ArcheAge』のプロデューサーを務めている石元です。本作には正規サービスのローンチ前から携わっており、今年6周年を迎えます。仕事としては開発元との調整やイベントの企画、プレイヤーの皆さんに対するメッセージやデバックなど、ものを作る以外の部分はほぼ全部ですね。

――改めて、6年目の『ArcheAge』の状況について教えてください。

石元氏:基本的な遊び方は、オープンしたときからあまり変わっていません。『ArcheAge』はコミュニティが強いことが特徴です。個人から血盟、そしてさらに大きな遠征隊、種族別に分かれた勢力があります。勢力は大きく4つに分かれており、それぞれが覇権を争ってしのぎを削っています。勢力はゲーム開始時に設定されるので、いち個人であったとしてもどこにも所属していない人は存在せず、何かしらと関わっている状態ですね。そんななかでも、コツコツと農業をしている人はいるのですが、農業で得たものを物流として流すだけでも勢力の役に立っているため、ひとつの行動がコミュニティに影響を与える構図ができています。逆を言えば裏切ることも簡単で、同じ勢力であっても政治的な陰謀も渦巻いていますよ。


――勢力のなかも派閥があるのでしょうか?

石元氏:ありますね。遠征隊という団体では、小さなものから100人規模の大きなものまであり、PvPに特化した遠征隊、農業に特化した遠征隊、広く浅くやる遠征隊などそれぞれが集まって独自のコミュニティを形成しています。PvPに対するモチベーションの差などから個性が生まれ、争いに発展することもありますよ。

――例えば、スパイなどはいるのでしょうか?

石元氏:めっちゃいますよ(笑)。ただ、大体のコミュニティでは仲の良い人同士で集まっているので、誰も見たことがないキャラクターがいるとすぐ分かりますね。


――今回新しいサーバー「Aria」がオープンされますが、どのような状態が予想されますか?

石元氏:サーバーがオープンした初期から1年間は混沌としていて、コミュニティが形成される前の祭りのような状態です。情報戦や政治的な絡み、そうしたものに興味がない人などが渦巻くのかなと。ただ、去年あげたサーバーは滞りなく回っていくので、徐々に安定していくと思います。

――6年間でゲーム内コンテンツに変化はありましたか?

石元氏:大きく変わっており、お客様がプレイしやすい環境になっていると思います。利便性が増して、昔は面倒くさかった手順が気軽にできるコンテンツが増えており、手間もかからずに楽しめると思います。

――既存サーバーでは土地の問題が上がっていますよね。

石元氏:土地が有限なので、なくなってくるという問題はあり、プレイヤーが成長しきって資産も増えてくると奪い合いが発生します。ただ、空いている土地がゼロというわけでありません。

――ユーザーに人気の土地、そうでない土地はどのように定義されているのでしょうか。

石元氏:まず、敵から攻撃を受けない保護地域が人気ですね。さらに、『ArcheAge』は貿易というコンテンツを主軸にされている方が多いのですが、貿易をしやすいか、効率よく利益が出せるかといったところで人気・不人気も変わってきます。納品する場所が遠ければ遠いほど利益が出る仕様なので、遠くにあり、安全な土地は人気です。プレイ時間がとれない方は納品場所との間に中継地点を作り、荷物を置いて時間ができたときに運びきってしまうというプレイスタイルが確立しています。この中継地点が置きやすい土地も人気ですね。あとは景観やロケーション、住民会館に近い土地なども便利なので選ばれやすいですね。


――本作では、他のMMOのように居住区が分かれていないことも特徴ですよね。

石元氏:はい。景色の一部として自分たちの家があります。いい場所に家を建てたいのでお金で交渉したり、納税を忘れると自動的に撤去されたりしてしまうので、空く瞬間を待っていたりというプレイも見られます。

――他のサーバーのプレイヤーと遊べる機会はありますか?

石元氏:去年ぐらいから、統合アリーナを実装し、サーバー間でマッチングする勢力コンテンツ・レイドやPvPを増やしています。



――新規サーバー「Aria」を立てた狙いを教えてください。

石元氏:統合アリーナは人がいて成立するコンテンツなので、人を増やして活性化していきたいという狙いがあります。既存サーバーへの新規ユーザーを増やすことも行っていきますが、土地の問題もあるので、奪い合いをしてもらうよりもまっさらなところから一斉にスタートするのも良いと思って立ち上げました。


――「Aria」サーバーのスペックはどのぐらいになりますか?

石元氏:いち早く統合アリーナに参加してもらいたいので、ログインしてオブジェクトに触れると、3時間バフとして経験値・アイテムドロップが2倍になります。他のタイトルだと5倍10倍と聞くのですが、本作では短期間の急成長が合わないので、ブーストはかけつつも多様性は阻害しないように、ある程度の期間をかけて成長して欲しいという意図がありこのスペックにしています。


――新しいサーバーに合わせて入ってくる新規のユーザーに対して、アドバイスをお願いします。

石元氏:僕のプレイスタイルになりますが、効率厨で1秒でも早くレベルを上げたいタイプなので、『ArcheAge』においてはレベル30までひたすらメインクエストを高速で回します。レベル30になるとお得なクエストも出るので、ぜひプレイして欲しいです。このクエストでは装備の熟練度が上昇したり、戦闘にも使える優秀な装備も手に入るので、まずは全種族集める。防具が集まったら、狩りするだけでゲットできる古代装備を集め、戦える装備を整えていきます。揃ってきたらいろいろなコンテンツに挑戦してください。

――ストイックなプレイスタイルですね(笑)。

石元氏:そうですね(笑)。ただ、これは自分がやれる幅を最短で広げるというプレイスタイルなので、例えばレベル10になったら畑がもらえるのですが、ひたすら農業してレベルを上げるという楽しみ方もあります。長く遊んでいる方になるほど、この世界に住んでいるという感覚になっていきますよ。

――自分の土地を得られるのは、最短ではレベル10ぐらいになりますか?

石元氏:そのくらいになりすね。

――ハウジングがエンドコンテンツに近いものが多いので、他のMMOに比べると早いですね。

石元氏:メインクエストを進めていくと「デルフィナードの星」というアイテムが随時もらえる仕様なっていて、これを消費して建造物に交換できます。そのため、メインクエストを進めていくと拠点を作っていけます。

――MMOでクエストは作業になりがちですからね。

石元氏:いつか脱却できるといいなとは思っているのですが……。

――サーバー間の移動は、本作ではどのようになっていますか?

石元氏:これまでは復帰の方には無料でサーバーチケットを配布していましたが、6月19日にサーバー移転チケットを有料で追加しました。ただ、新サーバーには適応されず、完全に新規キャラクターだけが入れるようになっています。

――他のMMOですと初心者専用レベル20までといったサーバーもありますよね。

石元氏:『ArcheAge』でも期間限定のサーバーを検討したのですが、土地を手放すことに魅力を感じてもらえなかったり、移転するときに持っていけないものがある、コミュニティが一度リセットされてしまうなどゲーム性として合わないため採用しませんでした。去年入れた「リフレッシュサーバー」は、土地は広げるけれどコンテンツには制限をかけ、みんな同じぐらいのスピード感でゲームを進めていこうという施策でした。今年はブーストがかかっていて、自分のスピードでどんどん上げられる新サーバーになります。古代装備も追加されたので、復帰ユーザーさんには新しいサーバーでまた心機一転楽しんでいただければと思います。


――今後のアップデートについて教えてください。

石元氏:『ArcheAge5.5 庭園への道』のアップデートでは、今はサーバーごとに行われているレッドドラゴンの討伐が統合アリーナの仕様に変わります。インスタンスの状態でトライした色々なサーバーの人たちがマッチングして討伐するというスタイルに変わる形ですね。そしてレッドドラゴンが生息していたところに、新しくより強いレイドボスモンスターが追加されます。これからは統合アリーナの機能を拡張していく予定ですので、既存のサーバーで遊んでいる人たちにも、新サーバーに人が増えることでマッチングの機会が増えるなどメリットが出てくると思います。

――統合サーバーについて、現在はどのような状態ですか?

石元氏:元々1対1や3対3のミニマムなパーティでやるコンテンツがありました。まだその印象が強いので、これから盛り上がりを作っていきたいですね。また、レッドドラゴンの討伐はデイリーで参加できるみんなで倒すコンテンツなので、敵味方なく協力して戦っていただければと思います。

――ゲームごとに、新規プレイヤーがフレンドを作るやり方があると思いますが、本作ではどう作っていくのでしょうか?

石元氏:『ArcheAge』はデイリーコンテンツひとつをとっても勢力で行っていく作品なので、一定時間同じ場所にいてクエストに参加していると顔見知りになっていきます。また、勢力の中から投票制で率いていく人を選ぶ「英雄」というシステムがあるのですが、英雄がコンテンツをやる際にログイン中の勢力の全プレイヤーを召喚できるという機能があります。これをポチッとするとみんなが集まってくるので、そこで遠征隊に無所属だと声をかけられるという感じです。

――勢力自体はゲーム開始時に選び、遠征隊などのコミュニティは任意で所属する形なのですね。

石元氏:そうですね。100名いる遠征隊だったとしても、時間によっては入れる人にバラつきがあるので、気軽に声をかけて巻き込まれますよ。遠征隊は入ってもらえたほうが楽しめると思うので、本当に臆せずプレイしていただきたいですね。

――最後に、今後のスケジュールを教えてください。

石元氏:7月17日から先行キャラクターメイキングが可能となり、1週間後である7月24日にサーバーがオープンします。キャラクターメイキングをやっていただいた方には特典も用意していますので、ぜひ作って『ArcheAge』を楽しんでください!

――ありがとうございました。
《編集部@Game*Spark》

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