世界初(?)他タイトルで修業を積んで『ArcheAge』に帰ってきた石元“ルシP”おかえりインタビュー | GameBusiness.jp

世界初(?)他タイトルで修業を積んで『ArcheAge』に帰ってきた石元“ルシP”おかえりインタビュー

4月20日~5月25日まで「豪華アイテムプレゼントイベント」を実施中です。

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『ArcheAge』プロデューサー 石元一輝氏

ゲームオンが運営するMMORPG『ArcheAge』に、“ルシP”こと石元一輝氏の2年ぶりとなる復帰が決定。プロデューサーが一度離れたタイトルに戻るのは、世界初…かもしれない?ということで、復帰理由や今後の目標などをメディア合同インタビューにて伺いました。



――まずは『ArcheAge』にお帰りなさいですね。2年間離れていたプロデューサーの椅子に戻られた時の、率直なお気持ちをお聞かせください

石元一輝氏(以下、石元)表向きバージョン/裏バージョンがありますけど、どちらがいいですか(笑)

――できれば両方を……。

石元表向きバージョンで言うと、びっくりはしましたよね。実は去年の10月ぐらいから、それらしい雰囲気は漂っていて「そうなる、かも?」ぐらいには自分でも思ってました。急に降ってわいた話ではなく「ついに来たか…」という感じです。『ArcheAge』は仕様が複雑でして覚えることも他タイトルと比べて多いので、気を引き締めなくちゃという焦りの方が強かったです。
本音バージョンは…2年離れてしまった“『ArcheAge』経験値”で戻るのは「マジかぁ…」ですよ。感覚を取り戻せるのか、どうやって今のトレンドにフィットさせていくのか?全く見えてこなくて、恐怖心のほうが強いです。

――まさに「浦島太郎」なわけですか。

石元『ArcheAge』に以前プロデューサーとして約7年間関わっていたものがわりと抜け落ちてしまい、こんなだったっけ?と戸惑うことも多いです。

――石元さんが関わっていた当時と比べて、現在の『ArcheAge』はどう変わりましたか?

石元根本的には変わっていません。ただ、遊びの幅が広がったかなとは思います。2年前は農業など生活系コンテンツを楽しむ方が多く、インスタンスダンジョンで敵と必死に戦う、というスタイルはさほど活発ではなかったんです。マップが増えたことで高難易度ダンジョンでわいわい遊んだり、そのための装備を頑張ってそろえたりといった点が活発になり、新しい遊び方が受け入れられてると感じます。

――再就任の際は「適性」を変えようとか思ってます? 特に使ってみたい「適性」はありますか。

石元銃が使える「狂気」は使ってみたいです。以前プライベートで遊ぶには弓メインで戦ってましたけど、使い勝手もよさそうだし弓と銃の部分を使い分けながら…とか試行錯誤してますね。

――細かい部分でコンテンツで変わったり、あるいは追加された中、2年前と比較して『ArcheAge』そのものの性格は変わりましたか?どこかとがった個性が出てきたなどと感じることはありますか?

石元そうですねえ…ずっと変化のなかった生活系コンテンツの中に登場した「ハウスフェアリー」かな。これは2年前にはいなかったもので、家の中のことはハウスフェアリ―に任せて自分は狩りやイベント、ダンジョンに行ったりと時間の使い方が大きく変わりました。

――この2年間、石元さんは別タイトルの運営に関わっていらっしゃいましたよね。2つの異なるタイトルに関わったことで、今後のゲーム運営で活かせそうなことや再発見した『ArcheAge』の魅力などがあれば教えてください

石元ごく最近までかかわっていた某MMOで一番感心したのは、上位の新コンテンツが定期的にアップデートされるだけでなく、利便性の改善・調整が本当に優秀なところでした。修正してほしい、こうしてほしいという要望がその通りに改善されるので、運営チームとしても「ここ、便利になったでしょう?」と紹介しやすくて。これは『ArcheAge』には少し足りていない部分だと思うので、ユーザーの声を可能な限りピックアップし、望まれる形で導入できるように意識したいです。

再発見した魅力は“何もしてない時間がゲームとして成立する”という不思議な部分でしょうか。例えばゲーム内で農作業やら生活しているときにフラリと誰かがたちよって、ただ立ち話をする。ゲームシステムとしては何も生み出していませんが、用意されているコンテンツを消化するだけでなく、そこにいて時間が流れるだけで楽しいのが大きな魅力かなと。自分以外でほかにそんなことしているユーザーがいるかどうかはわかりませんが…

『ArcheAge』の魅力は唯一無二なMMORPGである、ここに尽きると思います。シームレスの世界でユーザーが家を建てて暮らし、勢力というものがあるからこそ何をしててもそこに貢献できていると感じられる。休眠ユーザーの方が久しぶりに戻ってきたとき、「装備をアップデートしないと…」と力む必要もなく、「とりあえず米植えるかー」ぐらいの気持ちで世界に溶け込めるところじゃないかと。

――逆に2年前と変わった部分で、戸惑うことは何かありましたか?

石元ガチで一番びびったのは「UI変わりすぎ!」でした。見たことないUIが多くて、目の前で教えてくれる運営チームメンバーがいたからよかったですが、本当にお久しぶりのユーザーだと戸惑うでしょうね。公式サイトのパッチノートから探しだして読むぐらいしないと、分からないでしょう。

しばらくは操作自体が違和感でしかなかったです。以前は何とも思わず、あれだけ戦っていたタイトルなのに復帰したら「なんて難しいゲームなんだ」という心境ですよ。雑貨屋でアバターの寿命を延ばす「合成用石ケン」を買うだけで手こずってしまい、2年という壁はでかいな~と。わりかし操作は忙しいゲームなので、ショートカットの位置もキーボード設定も全部やりなおしました。

――復帰後に「これは面白い」「これは新鮮!」と感じたポイントは?

石元スキルは名前からして全く変わってましたから、覚え直すこと自体が新鮮でした。こんなに適性とスキルのビルドで悩んだのは久しぶりです。

――『ArcheAge』をお休みしていた休眠プレイヤーは、今の石元さんとほぼ同じ体験をされると思うのですが、復帰者へのサポートとして何か考えていることはありますか。

石元先ほどお伝えしたような迷った、悩んだ、分からなかったことは片っ端からメモって関係各所に投げつけています。7年間『ArcheAge』プロデューサーを担当していた自分ですらこのありさまですからね。

――それでは、今後のことについてお伺いします。石元“ルシP”としては、『ArcheAge』を今後どのようなタイトル/場所にしていこうとお考えでしょう。

石元離れていた間に土台部分が何か大きく変わったというわけでもありませんから、よりコミュニティを作りやすく、活発に楽しみやすくなるよう手を入れていきたいです。先ほどお話しした利便性の部分について「もっと、こうなれば良いのに」とユーザーからご意見をいただいたり、自分でも感じることがあります。それらを開発元に細かく提案し、導入にこぎつけるのが僕にかせられた使命だと考えています。

――具体的に考えている施策・企画など言える範囲で教えて下さい。

石元このインタビューの翌週になる予定ですが、けっこうな頻度で不満がユーザーさんから出ていた、フロンティア・ユートピアサーバのオークション統合を行います。プレイのしやすさ、コミュニケーション部分が改善されると思います。

――『ArcheAge』の今後のアップデート予定についてお話しできる範囲でお願いします

石元言えないんですよね~(笑)4月中に1度アップデートを実施しますが、それ以降は夏前後になる予定…ここまでが言える限界です!今まで『ArcheAge』ではロードマップ的なものをあまり出してこなかったので、そういったものも出せればなと。

――3月11日の生放送で石元さんが登場するとお祭り状態でしたが、感想をきかせてください。
また、緊急生放送をやるにあたってのリスクも考えられたのに、あえて決行したのでしょうか。

石元最初は視聴者から「今更帰ってくるな」と言われるのでは?と怖かったですが、結果的にはやってよかったです。生放送をやろうというのは僕が勝手に言い出して、勝手にやりました。2年前にプロデューサーをやめるときには形式ばったことをしたのに、復帰するときどうしたら……と悩みまして。

先ほどもお話しましたが、復帰が決まったとき本当に今の『ArcheAge』が全く分からず、ユーザーとの感覚のズレは自分が想像してる以上なんだろうと。復帰後しばらくしてからそんな話を配信でしゃべっても説得力がありませんよね。「準備する時間はあっただろう!」と言われてしまいます。ならば復帰の挨拶を兼ねてユーザーに「戻ってきたばかりで、いろいろ分かりません」と言えるチャンスは今この1回だろう。3月中に言えば許されるかなと(笑)。

僕が思っていた緊急生放送をやるリスクは、ユーザーからすごい叩かれるかも?ぐらいのことでした。叩かれたところで戻ってきたばかりの自分が、2年分の溜まった問題点や不満点が分からないのはもうしょうがない。「なんで気が付かないんだ、事前に調査しておくべき」と言われても「すみません」としか。取り繕ってもメッキはすぐ剥がれますから正直ベースでやるしかありません。

――では、会社側の反応はどうでしたか。

石元これも裏と表の回答がありますが、表向きだけにしておきましょうか(笑)しれっとやったせいか特に何も言われなかったですね。裏は…前に担当していたタイトルが絡むので、もろもろ大人の事情ということで。

――過去にとても印象的なプロモーションを行われましたよね。今後もああいったインパクトあるイベントなど予定はありますか?

石元僕の中でやってよかった『ArcheAge』プロモーションTOP2の1つが、2015年2月の甲冑着用で西洋剣術に挑戦したものと、もう1つは2016年10月の刀鍛冶体験です。僕らもワクワクしましたし、『ArcheAge』と全く関係ない層にも興味をもってもらえて。苦労してやったかいがありました。

現状はコロナの影響もあり、なかなか難しいのですが落ち着いたら夏ごろに何かやりたいですね。海か山か都会か田舎かわかりませんが、どこかに集まって食事しながら楽しい時間を過ごしてもらうのも良いですけど、それじゃ面白くないですし。ほかのオンラインゲームでは体験できないようなことを、できれば周年のタイミングに合わせてやりたいです。

――プロデューサー復帰の際に言われて感動した、嬉しかった言葉はありましたか。

石元コメントの「おかえり」の一言ですかね。言ってもらえると予想してなくて、ああ、前と同じテンションで帰ってきていいんだなと確信できました。

――石元さんの復帰以降の、なにか具体的な数値目標があれば教えてください。例えばアクティブユーザー数の増加ですとか。

石元会社と約束もしているんですが、『ArcheAge』から今離れている復帰者の数を1.5倍とか2倍ぐらいにはしたいです。

――最後に、これから新規で『ArcheAge』を始めようとしてる人、休眠中で復帰を考えている一への一言コメントをお願いします。

石元現役で遊び続けてくれてるユーザーさんにまずは「ありがとうございます」と言いたいです。皆さまからいただく叱咤激励の声がないと、我々は細かい問題・不満点をピックアップできません。もちろんデータから拾える内容はありますが、生の声をいただけるのが一番ありがたいです。もっともっと皆さまに遊んで、声をもらえるタイトルになるよう頑張ります。

復帰・新規参加を考えてくださってるユーザーさんに伝えたいのは、いつ始めてもいつ戻ってきてもほとんどのコンテンツが遊べてしまいます。装備やらが最前線に追い付かなければ今から始めても楽しめない、ということはありません。変わった部分も多いですが肩に力を入れずたまには遊んでやるかぐらいの感覚で『ArcheAge』の世界に来てください。

――ありがとうございました。



『ArcheAge』では4月20日~5月25日まで、アップデートを記念した「豪華アイテムプレゼントイベント」を実施中です。現役・復帰・新規プレイヤーそれぞれに、回復アイテムや「古代装備全身一式」、騎乗ペット「ゴーストレッドホース」などのアイテムをプレゼント。そのほか、期間中にログインすると全員もれなく受け取れる特典も用意しています。

騎乗ペット「ゴーストレッドホース」
「完工図面:草屋根の農園」
《稲川ゆき@Game*Spark》

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