
『Detroit: Become Human』などを手掛けるQuantic Dreamは新作『Spellcasters Chronicles』の開発中止とスタジオ再編を発表。これに対し仏労働組合STJVは、経営陣の失策により全従業員の4分の1にあたる95名が雇用危機にさらされているとし、深刻な現場実態を告発する声明を公開しました。
経営陣の失策と労働者への「理不尽な処遇」を巡る告発

公式声明でQuantic Dreamは、『Spellcasters Chronicles』の開発中止の理由を「市場環境」としていますが、STJVはこれを経営陣の無能さと傲慢さによる結果だと一蹴しています。
STJVの報告によると、本作は8年前から開発が続くも、デヴィッド・ケイジ氏ら経営陣が現場の警告を無視して場当たり的な仕様変更を繰り返し、迷走を続けたといいます。
さらに深刻な問題として、2月末にリリースされた早期アクセス版にスタッフのクレジットが掲載されていない事実を指摘。これにより、数年間の労働実績を証明できず、スタッフの今後のキャリアに致命的な悪影響が出る懸念を表明しています。
また、経営陣は『Spellcasters Chronicles』の解雇対象者に対し「(開発中の新作である)『Star Wars Eclipse』チームへ転属できるスキルがない」と説明していますが、組合側はこれを解雇規制を逃れるための虚偽であり、労働者に対する侮辱であると猛反発しています。

『Star Wars Eclipse』への影響と組合の要求
現在開発が継続されている期待作『Star Wars Eclipse』についても、不穏な影を落としています。
STJVは、同作が中止されたプロジェクトと同じ時期に同じ監督(ディレクター)陣の下で始動しており、同様に開発が難航していると指摘。本来であれば解雇ではなく、余剰となったスタッフを同作の補強に回すべきだと主張しています。
今回の事態を受け、STJVは以下の項目などを会社側に強く要求しています。
解雇計画の即時中止・撤回
新たなプロジェクトがない場合、『Spellcasters Chronicles』チームを『Star Wars Eclipse』開発へ転属させること
労働者の権利保護を強めるための役職(ランク)の格上げ
失敗の責任を負う経営陣およびクリエイティブ・ディレクター陣の即時辞任
同社株を保有するNetEaseの姿勢についても、広報活動を怠り作品を見捨てたとして批判。スタジオの未来を左右する深刻な対立が続いています。
そのほか、STJVは声明のなかでNACON傘下スタジオの清算の件についても、同じような屈辱に苦しんでいる仲間たちがいるなどとして触れました。こういった事態がほかのスタジオでも繰り返されているそうで、戦わず黙って去ることはないとしています。











