
5月10日頃、『Forza Horizon 6』のPC版ファイルがSteamに公開されていた件について、開発元のPlayground Gamesと、SteamDBがそれぞれ声明を発表しました。
Playground Games「プリロードの問題ではない」
Playground Gamesは公式声明にて、「リリース前のビルドが入手されたとの報告を認識しており、これがプリロードの問題によるものではないことを確認できる」と述べ、当初有力視されていたSteamへのプリロードアップロード時の暗号化忘れという説を否定しました。
また、「このビルドへのアクセスが確認された個人に対し、フランチャイズ全体および端末へのBANを含む厳格な措置を講じている」とし、ファンに対しては「5月19日のリリースまで待つよう」呼びかけています。
SteamDBも声明―SteamDB経由の流出ではない
一方、SteamDBも声明を発表。「『Forza Horizon 6』は、レビュアーなど早期アクセス権を持つ人物によって流出した可能性が高い」との見解を示しました。
また、SteamDBにファイルリストが表示されたのは「別の誰かがトークンダンパーを使用したため」と説明。「SteamDBはキーの表示・共有を行っておらず、ダウンロードを提供することもできない」として、SteamDB経由での流出という見方を明確に否定しています。
Steamの仕組みから見えてくること
SteamDBは今回の件に関連し、Steamのダウンロード・プリロードシステムに関する技術解説記事も改めて紹介しています。
同記事によれば、Steamのファイルはすべて256ビットのAES暗号化が施されており、プリロードの場合はゲームのリリースまで復号化キーが公開されない仕組みになっています。またこのAES-256暗号を総当たりで解読しようとした場合、仮に毎秒100京回のキーを試せる最新スーパーコンピューター50台を使ったとしても、解読には約3×10の51乗年かかると試算されており、事実上解読は不可能とされています。
つまり、「開発者がSteamに暗号化なしでアップロードした」という当初の説は、Steamの仕組み上、技術的に成立しにくいことになります。これはPlayground Gamesの「プリロードの問題ではない」という声明や、SteamDBの「レビュアーなど早期アクセス権を持つ人物による流出の可能性が高い」という見解とも一致します。
疑問の声もあがる
一方、当初、Redditなどからの情報によると、今回の件はSteamのバックエンドへのゲームアップロード作業中に発生したとみられており、開発者がデータの暗号化を失念し、その隙をついたユーザーがビルドを入手・起動し、オンラインで公開したとされていたことや、レビュアーが本当にゲーム全体の非暗号化ファイルを共有できるのかという点に対して疑問の声も上がっています。
『Forza Horizon 6』は、PC(Microsoft Store/Steam)/Xbox Series X|S向けに5月19日発売予定です。Microsoft Storeでは発売初日からGame Passにも対応。また、2026年後半にPS5版の発売も予定されています。










