
Bethesda Game Studiosを率いるトッド・ハワード氏は、海外メディアEurogamerからのインタビューに答え、ゲーム制作におけるAI利用に対しての見解を示しました。創造的な考えは人間から生まれるものであり、AIは特に繰り返し作業において役立つツールと捉えているとしています。
AIは「ツール」
実写ドラマ「フォールアウト」シーズン2のイベントにて海外メディアEurogamerのインタビューに応じたトッド・ハワード氏は、AIについてどう考えているかを聞かれると「ツールとして見ている」と答えたとのこと。さらに「創造的な考えは、まず人間のアーティストから生まれる」と補足しています。
さらにAIは「繰り返し作業において役立つツール」とより具体的に話した同氏は、「もしあなたが10年前に戻ってPhotoshopを使ったら、そのバージョンには戻りたくないと感じるでしょう」とたとえ話をしました。
そうした見解の根底には「芸術性を守りたい。人間的な考えこそが、私達の作品を特別なものにしている」という同社の方針があることも明かしています。
一部で拒否反応はありつつも、ツールとしての利用が進むAI
ゲームにおけるAI利用としては、『フォートナイト』のコミュニティからAIアート導入への否定的な声が上がるなどユーザーの間に拒否反応が根強くあるほか、『Clair Obscur: Expedition 33』マエル役などで知られる俳優が「やめて」と強く否定した例もありました。
一方ではテイクツー・インタラクティブのCEOであるストラウス・ゼルニック氏が「AIに創造性は存在し得ない」との考えを述べたり、元ロックスター・ゲームスのダン・ハウザー氏が「AI企業が信じ込ませようとしているほどには、まだ役に立たない」と語ったりするなど、企業や開発チームを率いる立場の人物は特に創造的な部分での有用性は否定しつつも、AI利用そのものについては否定していません。
この度ハワード氏が明かしたAIについての見解も、ゼルニック氏やハウザー氏と共通しているスタンスだといえます。
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