株式会社KADOKAWAは、豊島区および株式会社サンシャインシティと連携し、池袋・サンシャインシティ内に新たなアニメ制作拠点「Studio One Base(スタジオ ワンベース)」を2026年秋(予定)に開設すると発表した。本件は、アニメ・実写領域の制作体制を抜本的に強化する新構想「創る人をつくる。創る所をつくる。」の第一弾となる取り組みである。
複数スタジオを集約した約1,400坪の巨大拠点
新設される「Studio One Base」は、池袋・サンシャインシティ内のオフィスフロアに位置し、延床面積は約1,400坪に及ぶ巨大な制作拠点となる。 開設時期は2026年秋を予定しており、KADOKAWAのアニメ関連部署のほか、同グループ内のアニメ制作会社である株式会社ENGI、株式会社Studio KADAN、株式会社レイジングブル、株式会社ベルノックスフィルムズ、株式会社チップチューンなどが入居する予定だ。
複数のアニメ制作スタジオを物理的に集約することで、これまで進めてきたバックオフィス機能の集約をさらに加速させるという。

拡大するアニメ市場と人材不足
日本動画協会のデータによると、2024年のアニメ産業市場は前年比114.8%の3兆8,407億円を記録し、過去最大を更新した 。その一方で、制作現場においてはクリエイターの不足や業務の複雑化といった課題が顕在化しており、持続可能な制作体制の整備が業界全体の急務となっている。

この状況を受け、KADOKAWAは2025年4月にアニメ・実写の制作スタジオを横断的に統括する「スタジオ事業局」を新設している。今回開設される「Studio One Base」を通じて、情報共有や連携を迅速化し、クリエイターが制作に集中できる環境づくりを進める狙いだ。さらに、スタジオ間のノウハウ連携や若手育成の強化も図っていく方針としている。

池袋を「創る」拠点へ。官民連携によるアニメシティ構想
これまでKADOKAWA、豊島区、サンシャインシティの3者は、「池袋ハロウィンコスプレフェス」の安全・安心な運営などで長年にわたり連携を深めてきた。本拠点の開設により、池袋には「アニメ制作スタジオ拠点」という新たな魅力が加わることになる。

これにより、池袋は従来のエンターテインメントを「観る」「楽しむ」「体験する」中心地としての役割にとどまらず、アニメ産業を「創る」「育てる」「発信する」クリエイションの中心地へと発展していく。今後3者は、人材発掘・育成や観光促進など多岐にわたる分野で連携をさらに強化し、エンタメとクリエイションが一体となった『世界に誇るアニメシティ』の実現を目指すとしている。







