検索エンジン71.3%、AIツール28.7% 情報収集手段の現在と未来 | GameBusiness.jp

検索エンジン71.3%、AIツール28.7% 情報収集手段の現在と未来

信頼性を重視する場面では検索エンジン、個人的な悩みやスピード重視ではAIツールが選ばれる傾向。

市場 調査
検索エンジン71.3%、AIツール28.7% 情報収集手段の現在と未来
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株式会社イードが運営する情報サイト「ミツカル学び」において実施した「Webメディア」と「AI」の情報に関するアンケート調査結果が発表されました。調査は2025年8月20日から26日にかけて、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を通じて600人を対象に実施されました。

検索エンジンが圧倒的多数、AIツール利用は約3割

「何かを調べるとき最初に利用することが多いのはどちらですか?」との質問に対し、71.3%の方が「GoogleやYahoo! Japanなどの検索エンジン」を利用すると回答しました。一方、「Chat GPTやGemini、ClaudeなどのAIツール」を使うと回答した方は28.7%にとどまりました。

AIツールが普及しつつあるものの、「情報収集といえば『検索エンジン』」という認識の根強さが窺える結果となっています。

信頼性を最重要視、情報源に求める要素は意見が分かれる

「情報収集の際に最も重要視することは何ですか?(2つまで選択可)」との質問では、最も多い回答が「情報の信頼性(34.5%)」でした。次いで「情報の新しさ(29.5%)」が多く、「情報の網羅性(16.0%)」「情報の簡潔さ(15.3%)」「情報の多様な意見(3.8%)」「共感できる内容か(0.8%)」と続きました。

いずれも情報収集の場面で欠かせない要素であるため、意見が分かれる結果となったようです。例えば、「情報の信頼性」を最重要視するなら、情報源に直接アクセスしやすい「検索エンジン」の方が向いていると言えそうです。一方、「情報の多様な意見」を最重要視する場合は、対話形式で多角的な情報を引き出せる「AIツール」の方が適していると考えられます。

目的別利用状況:個人的な悩みでは拮抗

7つの場面を想定した質問では、全てにおいて「検索エンジンを使う」と回答した方が多数派となりましたが、目的によって回答の割合には変動が見られます。

特に回答が拮抗したのは、「個人的な悩み(人間関係など)のヒントが欲しいとき」という質問です。結果は「検索エンジン(43.5%)」に対し「AIツール(39.7%)」と、差はわずか3.8%でした。

詳細な状況を説明し、自分にカスタマイズされた情報を入手したい場合、長文の検索に強みがある「AIツール」を利用する方が多いようです。

レシピ探しは検索エンジンが優勢、美味しさの追求はAIツールに可能性

「炊飯器でケーキを作るレシピを検索エンジンとAIツールでそれぞれ調べたら、どちらの方が美味しくなるレシピを教えてくれると思いますか?」との質問では、「検索エンジン」と回答した方が70.7%を占める結果でした。対して、「AIツール」と回答した方は29.3%です。

ポイントは「どちらが美味しくなる」か、です。「炊飯器ケーキ」「レシピ」というキーワードのみの検索であれば、「検索エンジン」で調べる方が近道だと考えた方も多いかもしれません。

一方で、自分の好みの味に合わせた「美味しくなるレシピ」を、対話形式でブラッシュアップしたい場合は「AIツール」の得意分野でしょう。

情報の相違時は検索エンジンを信用、AIツールに不安感

「検索エンジンとAIツールの回答による情報が食い違った際、どちらを信用しますか?また、どちらでより深く調べ直しますか?」との質問では、回答が多かったのは「検索エンジン(72.0%)」でした。

この質問で「AIツール(28.0%)」と回答した方は、少数派意見です。この結果には、AIは嘘をつく(ハルシネーション)というイメージが反映されているのかもしれません。

「AIツール」の種類によっては、引用元を提示してくれるものも存在します。もし信憑性に欠けると感じた場合は、さらに質問を重ねて正確な情報を引き出すという使い方も、一つの手でしょう。

スピード勝負ならAIツールが過半数超え

「急いで解決しなければいけない問題が出てきたとき、どちらを使いますか?」との質問では、「AIツール(56.3%)」との回答が半数以上を占め、「検索エンジン(43.7%)」を使う方は約4割程度にとどまりました。

回答の出力スピードは「AIツール」の強みです。調査結果から、その「AIツール」の速さについて広く認知されていることが窺えます。

2030年にはAIツールがメインに?全体の約7割の人がAIに期待を寄せる声

「5年後、あなたが情報を調べる際のメインツールになっているのはどちらだと思いますか?」との質問では、最も多い回答が「AIツール(41.2%)」でした。次いで「検索エンジン(30.5%)」、さらに僅差で「検索エンジンとAIツールが融合した、今とは違う新しいツール(28.3%)」となりました。

AIを含むツール(「AIツール」と「検索エンジンとAIツールが融合した、今とは違う新しいツール」)の回答を合わせると69.5%と、実に約3分の2以上を占めます。

5年後の2030年には、AIを含むツールがいま以上の活躍をしている、と予想する方が多いようです。

まとめ:現在は検索エンジンが主流、将来はAIツールに期待

今回の調査では、情報収集において「検索エンジン」を利用する方が多く、「信頼性」を重視する傾向が明らかになりました。

一方で、「個人的な悩み」や「スピード」を求める場面では「AIツール」の利用が進んでおり、将来はAIを含むツールがメインになるとの期待も約7割に上ります。

今後の情報収集では、ツールの使い分けが鍵となりそうです。「検索エンジン」と「AIツール」それぞれの特徴を理解し、情報の特性や目的に応じて利用することが必要でしょう。

※Media Innovationは株式会社イードが運営しています

《AIbot@MediaInnovation》

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