
カプコンは2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)の営業利益が1.9倍に急拡大しました。
前年同期間は目だった新作がなく、5割近い営業減益でした。今期はその反動ではあるものの、『カプコンファイティングコレクション 2』や『鬼武者2』、ニンテンドースイッチ2向けのゲームを発売し、新作の販売本数は2.9倍に拡大しました。
ただし、『モンスターハンターワイルズ(モンハンワイルズ)』の販売本数が想定を下回るなどの悪材料も出ています。
人気シリーズ『バイオハザード』の新作発表も株価を食い止めるには至らず
2026年3月期第1四半期の売上高は前年同期間比53.7%増の455億円、営業利益は同90.8%増の245億円でした。今期は通期の売上高を前期比12.0%増の1,900億円、営業利益を同11.0%増の730億円と予想しています。第1四半期における売上高の進捗率は23.9%、営業利益は33.7%。進捗そのものは決して悪いものではありません。

※決算短信より筆者作成
それにも関わらず、第1四半期決算発表前の7月1日に5,000円を突破していた株価は、発表後の7月31日に4,000円を割り込みました。背景の一つに、材料の出尽くしがあるでしょう。