カプコンは当初否定的だった―GOG幹部が語る、『バイオハザード』オリジナル版再リリースの舞台裏 | GameBusiness.jp

カプコンは当初否定的だった―GOG幹部が語る、『バイオハザード』オリジナル版再リリースの舞台裏

『バイオ』GOG版の好評を受け『ディノクライシス』も復活。

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カプコンは当初否定的だった―GOG幹部が語る、『バイオハザード』オリジナル版再リリースの舞台裏
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PCゲーム販売プラットフォーム「GOG.com」が推進する、古いゲームを現代のPCでプレイ可能にする「ゲーム保存プログラム」。その一環として再リリースされたカプコンの初代『バイオハザード』1~3のオリジナルPC版は、ファンから圧倒的な高評価を受け、大きな成功を収めました。

しかし、このプロジェクトの実現は決して平坦な道ではなかったようです。GOGの幹部が海外メディアのインタビューで明かしたところによると、当初カプコンはオリジナル版の再リリースに難色を示しており、GOG側の熱心な説得が必要だったといいます。



◆「当時のままの体験をしたい層がいる」GOGの熱意がカプコンを動かす

GOGのシニア・ビジネス開発マネージャー、Marcin Paczynski氏によると、ファンに歓迎されたこのプロジェクトの実現までには、大きなハードルがありました。

同氏が海外メディアThe Game Businessのインタビューで語ったところによると、当初カプコンは「我々にはリメイク版がある。それこそが、これらのゲームにおける優れた体験だ」と考えており、オリジナル版を再リリースする価値をあまり見出していなかったといいます。

これに対し、GOG側は粘り強く説得を続けました。「オリジナル版には強い思い出を持つファンがおり、当時のままのゲームをもう一度体験したいという需要が確実にある」と主張し、カプコンの説得に成功。

その結果、GOGで発売された3作品は、ユーザーレビューで☆4.7という圧倒的な高評価を獲得し、売上も好調を記録。GOGの主張が正しかったことを証明しました。Paczynski氏は、「我々が子供の頃に覚えているクラシックなバージョンは、今なお大きな価値を持っているのです」と語ります。

この成功を受け、カプコンはその後『ディノクライシス』1と2のオリジナル版の再リリースも許可。今回の『バイオハザード』シリーズは、GOGが推進する「ゲーム保存プログラム」の大きな成功事例となりました。

◆ゲームを未来へ。GOGの「ゲーム保存プログラム」とは

GOGが掲げる「ゲームを永遠に生きさせる(We make games live forever!)」という理念のもと、古いゲームを現代のPC環境で永続的に楽しめるようにするこの取り組み。

元の開発者がサポートを終了したタイトルであっても、GOG自身が改良を行い互換性を保証。DRMフリーで提供されるだけでなく、GOGが技術サポートまで行うことで、ユーザーが安心してクラシックゲームを購入し、未来のPCでもプレイし続けられる環境を目指しています。


『バイオハザード』シリーズ3作品は、GOG.comにて単品各9.99ドル(約1,500円)、3部作セットが24.99ドル(約3,700円)で配信中。また、この成功を受けて再リリースされた『ディノクライシス』シリーズも、単品各9.99ドル、2作品セットが16.99ドル(約2,500円)で配信されています。


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