マイクロソフトがインディーゲーム配信プログラム「ID@Xbox」の強みを解説【IDC2023】 | GameBusiness.jp

マイクロソフトがインディーゲーム配信プログラム「ID@Xbox」の強みを解説【IDC2023】

インディーゲーム開発者向けカンファレンス「Indie Developers Conference 2023」が開催。技術的知見やノウハウを提供するセッションが多数実施されました。

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マイクロソフトがインディーゲーム配信プログラム「ID@Xbox」の強みを解説【IDC2023】
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日本マイクロソフトの村山功氏

2023年12月17日、インディーゲーム開発者を対象としたカンファレンス「Indie Developers Conference 2023」が開催されました。本稿では、「Xboxでタイトル出すにはどうしたらいいの?Game Passは?」と題したセッションのレポートをお届けします。

配信ゲームのセルフパブリッシングプログラム「ID@Xbox」の魅力とは

本セッションでは、日本マイクロソフトの村山功氏が登壇。XboxとWindows用配信ゲームのセルフパブリッシングプログラムである「ID@Xbox」の魅力や、インディーゲーム配信までのフローが紹介されました。

マイクロソフトストアでゲームを配信するには、まずはID@Xboxで登録を行います。村山氏は「登録したからといって、必ず何らかのタイトルをリリースしなければいけないわけではありません」と気軽さを強調しました。

また、2023年夏からはID@Xbox登録フォームに「Xbox Game Pass」への登録申請フォームが追加されました。Xbox Game Passは、マイクロソフトの選定によるゲームをコンソールとPCで約400タイトル、ストリーミングで約300タイトル遊び放題になるサブスクリプションサービス。Xbox Game Passでの配信も希望する場合は、ここで同時に申請を行います。

エントリーを済ませ、NDAを締結した後はリリースしたいゲームの企画書を提出。これも承認されると最大2台まで開発機が無償提供されるほか、開発者向けのドキュメントやフォーラムへのアクセス、SDKの利用が可能になります。

ゲームが完成したら配信に向けたサーティフィケーションテストへ。合格すればマイクロソフトストアでの配信が始まります。一連の手続きは、村山氏をはじめとする日本のチームがサポート。配信後のパッチ適用などにも、追加費用は一切発生しないとのことです。

一度の開発で3プラットフォームに対応し、グローバルに配信

村山氏はID@Xboxの強みとして「ワールドワイドで共通のプロセスを用いているので、一度の承認で世界各国へ配信できること」、「一度の開発でXbox SeriesX|S、Xbox One、PCという複数のプラットフォームに対応していること」と紹介。

また、Game Passで配信することの強みは、「かぎられたタイトルのラインナップに加えられることで、ユーザーの目につきやすくなること」、「全タイトルに保証できるわけではないが、Xbox公式のコミュニティーチャンネルやブログなどで、ワールドワイドに告知される機会が与えられうること」にあるとしました。

ID@Xboxは毎年夏にインディーゲームを含む多数のタイトルのデモ版を遊べる「ID@Xbox Demo Fest」を開催しており、これも告知の機会のひとつであるといえます。

マイクロソフトストアでは、GibierGamesによる “ごく普通のシカ”が主人公のゲーム『DEEEER Simulator』やPocketpairによるオープンワールドクラフトサバイバルアクションゲーム『Craftopia』など、ユーザーからの評価が高いインディーゲームが数多く配信されています。

ID@Xboxへ申請すると、本セッションで言及されたようなマイクロソフトストアやXbox Game Passで配信するメリットやビジネスモデルに関する詳しい説明を受けられるとのことです。村山氏はあらためて「まずは気軽にID@Xboxへご登録ください」と呼びかけ、セッションをしめくくりました。

《蚩尤》

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