
マイクロソフトが、イギリスにおいてXboxプラットフォームへの年齢確認を導入し始めたと海外メディアVGCが報じました。イギリスでは7月25日よりオンライン安全法が実施されており、これを受けての年齢確認導入とみられます。
多大な罰則を講じたオンライン安全法対策の年齢確認導入か
イギリスで7月25日より施行されたオンライン安全法は、オンライン上の有害情報から児童を守るための法的義務がプラットフォームに生じるというもの。罰則には1,800万ポンド(約35億6,000万円)または全世界売上高の10%の罰金があり、各種プラットフォームを運営する大企業には大打撃となりうる法律です。
この法律を受け、マイクロソフトもXboxでの年齢確認の導入に踏み切ったものと思われます。
イギリスにおけるXboxの年齢確認は、現状まだオプションの段階ですが、2026年にはフレンド以外とコミュニケーションを取るためには年齢確認が必須となるとのことです。
VGCの取材に対し、マイクロソフトのゲーム信頼性・安全性担当者のKim Kunes氏は「プレイヤーの安全を守る万能の解決策は存在しないので、こうした方法は地域や経験によって異なる可能性があります。プラットフォーム上のプレイヤーをより適切に保護できるよう、私たちの取り組みや収集するデータに関する変更点について、引き続き周知していきます」と述べ、今後Xboxプラットフォーム上の年齢確認が他の地域へと広がっていく可能性があることを示唆しました。
PlayStationや任天堂コンソールにおいては現状、同様の年齢確認が行われる様子はありませんが、いずれは導入される可能性があるとVGCは述べています。
この動きに先んじて、Discordではイギリス向けに年齢認証が導入されていました。しかし顔認証プロセスにおいて『デス・ストランディング』のフォトモードで用意した主人公「サム」の画像でも認証が通ってしまうなどの「抜け道」が指摘されており、確実な年齢認証が確立されるにはもう少し時間がかかりそうです。