
Steamの「最もプレイされたゲーム」ランキングの上位に名を連ねる『Bongo Cat』ですが、開発によれば人気ながらも赤字であると海外メディアEurogamerのインタビューに回答しています。
無料ゲームは大人気でも赤字、ただし別ゲームの広告塔として活躍

『Counter-Strike 2(カウンターストライク2)』や『PUBG』など、錚々たる顔ぶれに並んでSteamの「最もプレイされたゲーム」ランキングの上位にその名を連ねる『Bongo Cat』。開発元であるIrox GamesのCEO Marcel Zurawka氏によれば、それだけの人気を誇る作品でありながら実のところ赤字であることを、ゲーム系メディアEurogamerのインタビューに回答しています。
「お金持ちになったんだねという人もいるけど、まさかとんでもない。正直なところお金目当てで作ったわけでもないしね。」とZurawka氏。氏曰く諸経費込みで4,050ドルを稼いだ月もあるものの、ふたを開ければ実際は赤字とのこと。その背景にあるのがBOTの跳梁で、氏の見立てではおよそ半数近くがSteamのコミュニティマーケットでの換金目当ての自動化されたBOTではないかとしています。

では、人気作ながら赤字という矛盾を抱える『Bongo Cat』の存在意義はというと、「別のゲームの広告支援」とのことです。
現在Irox Gamesは、日本を舞台に旅の僧侶を主人公とする『OKU』を開発中です。日本画風のヴィジュアルに鳥居や蓮、詩句といった和風テイスト溢れる本作のPRに、ゲーム内コスメの配布などの形で『Bongo Cat』が活用されています。

なお、そんな『Bongo Cat』ですが詳細は明らかにされていないものの、“聞いているだけで素晴らしく、プレイヤー数を爆発的に増加させるポテンシャルを秘め、ゲームプレイを大胆に変える”ようなアップデートを準備中としています。計画では7月ないし8月に実装予定とのことです。