AnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」の開発に携わるAddy Osmani氏は日本時間10月31日、自身のXアカウントで、同ツールに既存の特定のゲームを再現しないよう方向づける指示を加えたと明らかにしました。Claudeを知的財産の侵害に使うことは同社の利用ポリシーに反するためとしており、オリジナルのゲームなどは引き続き作れる想定とのことです。
既存ゲームの再現を避ける指示、オリジナル作品などは「引き続き動作する想定」
Xユーザーのchasm氏は日本時間10月30日、Claude Codeに10月27日ごろ新たなルールが加わったと投稿していました。同氏によると、ルールは「tengu_heron_brook」という名称のフラグでAnthropicのサーバーから配信されており、ユーザー側で無効にする設定はありません。ルールの内容は、オリジナルのゲーム、特定ジャンルのゲーム、ユーザー自身のデザインや素材を使ったゲームは制作する一方、既存の特定のゲームの再現は、名称を変えたりオリジナルと称したりしても行わない、というものです。
これに対しAddy Osmani氏はchasm氏の投稿に返信する形で、Claude Opus 5.5で動作するClaude Codeのプロンプトに2文を追加し、他者の特定のゲームを再現しないよう方向づけたと説明しました。オリジナルのゲームやジャンルとしてのゲーム、ユーザー自身のデザインや素材で作るゲームは引き続き動作する想定で、適切なバランスを取れるよう今後も調整を続けるとしています。また、調整が済むまでの間に、ユーザー自身に権利があるものの制作をClaudeに断られた場合は、同氏まで知らせてほしいと呼びかけています。
AIでの既存ゲームの再現が話題に、新ルールには批判の声も
AIを使って既存のゲームを再現・改変する動きは、今回のルール以前から話題になっていました。9月下旬には、Claude Opus 5.5を使って『テラリア』や『ロケットリーグ』を再現したとする投稿もXで確認できます。
また、ゲーム開発者の間でもAIによる模倣への懸念が広がっており、国内外のインディー開発者のもとにはAIで作ったとするクローンゲームを先に公開すると告げ、Steamアイテムを要求する脅迫メールが届いた事例も報告されています。
今回のルールに対しては、SNSなどでユーザーから批判や懸念の声が多く上がっています。目立つのは「ユーザーには著作権の順守を求める一方で、Anthropic自身のAI開発における著作権の扱いはどうなのか」と問う声です。またchasm氏も投稿の中で、ゲームの作り直しやMod制作など、周辺の取り組みにまで影響が及ぶのではないかと疑問を投げかけました
Osmani氏は今後も調整を続けるとしており、ルールの適用範囲は変わる可能性があります。









