Steam審査で「アダルトゲーム」と誤認され販売停止→撤回後に今度は「配布権がない」…個人開発者が二転三転するBAN理由に悲鳴 | GameBusiness.jp

Steam審査で「アダルトゲーム」と誤認され販売停止→撤回後に今度は「配布権がない」…個人開発者が二転三転するBAN理由に悲鳴

開発者は「修正したくても、何が問題なのか指摘してくれない」と窮状を訴えています。

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Steam審査で「アダルトゲーム」と誤認され販売停止→撤回後に今度は「配布権がない」…個人開発者が二転三転するBAN理由に悲鳴
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個人ゲーム開発者のTrustyJacopo氏が、自身が開発したゲームがSteamストアから不可解な理由でBAN(販売停止)されたと海外掲示板Redditで報告し、波紋を呼んでいます。

◆「アダルトコンテンツ」から一転、「配布権がない」へ

問題となっているのは、TrustyJacopo氏が個人で開発したPCゲーム『Unity-Chan: Desktop Companion』。本作は、AIチャット機能を備えたデスクトップマスコットゲームで、開発者曰く「成人向け要素のない、ただ心地よくて可愛い」作品です。

当初、Steamの審査は順調に進んでいましたが、ある日突然「AIチャットを含む成人向けゲームは許可できない」という理由でゲームが販売が停止させられてしまいます。

開発者は成人向けと見なされた理由に心当たりがなく、「頭をなでるアニメーションですらアダルトコンテンツに該当するのかを疑った」と困惑。何が問題なのかを尋ねる形で、再審査を要求しました。

最近はSteamでは成人向けコンテンツに対する規制が厳しくなっており、同様にストアから削除されたり、早期アクセス申請が拒否されたりするケースが発生しています。そのため、開発者は当初、この流れに巻き込まれた可能性を考えていました。







しかし、2週間後に返ってきたのは、「成人向けコンテンツだというのは間違いだった」という指摘の撤回と今度は「あなたにこのゲームを配布する権利がないと判断した」というものでした。

本作は、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが提供するオリジナルキャラクター「ユニティちゃん」を使用しています。このキャラクターは、利用規約に準拠すれば開発者が無料で使用できるアセットです。

UNITY-CHAN! 公式サイトより

開発者は、ゲームのキャラクターである「ユニティちゃん」のライセンスをユニティ・テクノロジーズに確認済みであり、使用しているAIモデルや、アセットもライセンスを遵守していると主張。Valveの曖昧な返答に、「ゲーム全体を盗んだとでも思われているのだろうか」と失望を表明しています。

◆原因はAIか、それともライセンスか?コミュニティで様々な憶測

My game was banned from Steam Store for seemingly having 'adult content'. I reappealed and they admitted mistake, but this time they claim I have no rights to my own game.
byu/TrustyJacopo inGameDevelopment

この報告を受け、Redditのコメント欄では原因について様々な憶測が飛び交っています。最も有力視されているのが、「AIチャット機能」と「ユニティちゃんのライセンス」の組み合わせです。

ユニティちゃんはライセンス条項で、キャラクターを成人向けコンテンツで使用することを固く禁じています。開発者のゲーム自体にその意図はなくても、プレイヤーがAIチャットに特定の指示を与えることで、AIが成人向けのテキストを生成してしまう可能性があり、これが前述したライセンスを違反していると見なされたのではないか、という指摘が多く寄せられています。

加えて、ValveはAI生成コンテンツに対して慎重な姿勢を示しており、AIが違法なコンテンツを生成しないための対策を開発者に求めています。今回のケースも、Valveが潜在的なライセンス違反のリスクを回避するために、予防的にBANに踏み切った可能性も考えられます。



開発者は、現在もValveからの具体的な回答を待っている状況とのこと。なお、本作のSteamストアページは閲覧可能な状態ですが、購入することはできなくなっています。




《失野@Game*Spark》

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