
元BioWareのMark Darrah氏は、YouTubeにて『Anthem』に「一体何が起こったのか?」を語る動画を公開。同氏が本作の開発に参加したのは2017年からですが、この度公開された動画は2011年からそれまでの間のことについての内容となっています。
2026年1月にサービス終了となる『Anthem』
本作はBioWareが開発し、エレクトロニック・アーツから2019年に発売されたアクションRPG。ジャベリン・エグゾスーツを身にまとって戦うフリーランサーとして冒険する内容で、高速飛行や装備のカスタマイズなどが特徴でした。しかし発売後のゲーム内容への評価は低く、2026年1月にはサービスも終了となることが発表されています。
Darrah氏はそんな本作が発売された時点でのエグゼクティブプロデューサーであり、この度の動画の冒頭でも「ゲームの責任は主に私にある」と確認。同氏は2025年2月にユーザーがゲーム開発者への個人攻撃をすることに苦言を呈した際にも、本作における責任者は自身であることを述べていました。
2011年から2017年について語るパート1
公開された動画は同氏が参加するまでの期間である2011年から2017年の間について語る内容ですが、パート2も近日公開予定であり、パート3もあるかもしれないとのこと。本作の開発が始まった2011年後半はエレクトロニック・アーツがシングルプレイゲームを軽んじていた時期だったと振り返るところから語られています。
当時の責任者であったCasey Hudson氏の元で「エレクトロニック・アーツの『FIFA』シリーズ並みの数字を出せるBioWareのゲーム」を目指した初期のプロジェクトは同社内でも勢いがあったということですが、その後Hudson氏が同社を去ったことでリーダーシップを失って迷走したということです。その時期は初期にHudson氏が口にしていた「ストーリーテリングの未来」が何を意味するのかも誰にもわからなくなっていたと表現されています。
また動画内ではほかにも、開発中にはジャベリン・エグゾスーツが6種類登場する予定となっていたものの、結局は6種類のゲームプレイを用意する時間はないとして4種類になったことなども明かされています。