
gumiはSBIホールディングスとの戦略的提携の一環として、共同で上場暗号資産の運用ファンドを組成することを発表しました。ファンドでは、数十億円規模を3年間運用します。今後設立する合弁会社を通じて運用する予定で、出資比率はSBIが51%、gumiの戦略子会社であるgC Labsが49%です。両社が有するブロックチェーンや金融のノウハウを活用することにより、高いパフォーマンスを狙い、新たな金融市場の創出を目指します。
gumiは2018年の「gumi Cryptos Capital Ⅰ(VCファンド)」組成を皮切りとして、ノード運営、ブロックチェーンゲームをはじめとしたコンテンツ事業、トークンプラットフォーム構想の実現など、暗号資産領域で幅広い事業を展開してきました。2022年にはSBIグループと資本業務提携を締結。gC Labsが手掛けるノード運営事業において、SBIと連携して暗号資産の運用戦略を立案してきました。
暗号資産のリバランスやヘッジ取引の実施などによるキャピタルゲインに加え、ステーキングなどのDeFi(ブロックチェーンを活用した分散型金融サービス)を活用したインカムゲインの獲得に注力した結果、社内検証を通じてビットコインの値動きに対して優位性を持つ運用成果が確認されています。両社はこの運用経験を通じて得られた知見をもとに、外部資金を運用するファンドの立ち上げに至りました。
暗号資産は株式に類似した値動きを持ちつつ高い成長性を示す金融資産として認知されるようになり、市場は時価総額が500兆円規模にまで拡大しています。また、各国で規制緩和や税制整備が進み、日本政府においてもweb3政策の推進が図られています。両社は、将来的に今回のファンドの対象を一般投資家に拡大し、スキームを進化・拡張させることも視野に入れて、柔軟かつ持続的な展開を検討していく方針です。