株式会社FUNDiTは、同社の完全子会社である株式会社FUNDiT Media Mergersが株式会社デジタルプラスより金融メディア事業「フィナンシャルプラス」を事業譲受したことを発表しました。
事業譲受の背景と戦略的意義
FUNDiTは「IT領域での事業投資と経営の最適化から、ステークホルダーと日本の未来に貢献する」というミッションのもと、IT事業の共創型M&Aとロールアップを行う事業投資会社です。2021年の会社設立後、Webメディアやデジタルマーケティング等の領域を中心に、国内外ですでに100件以上の事業承継やM&Aを実施し、それら事業の運営改善に取り組んでおり、急速に事業規模を拡大しています。
2024年には、FUNDiTほか上場企業2社と合弁会社である株式会社NET MONEYを設立し、「NET MONEY」を中心とした金融領域顧客向けの送客支援事業を運営しています。今回の事業譲受は、同社の金融領域における事業基盤をさらに強化する戦略的な取り組みとなります。
フィナンシャルプラスの事業概要
今回譲受したフィナンシャルプラスは、個々人に合った金融情報を分かりやすく提供し、月間2万5000人超のユーザーがアクティブに利用する金融メディア事業です。同メディアは、複雑な金融商品や投資情報を一般消費者にとって理解しやすい形で提供することで、多くのユーザーから支持を得ています。
デジタルプラス社は、グループとしてフィンテック事業に経営資源を集中させる方針を打ち出しており、今回の事業譲渡についてもその方針の一環として相談を受けました。同社の戦略的な事業再編により、フィナンシャルプラスはFUNDiTグループの一員として新たなステージでの成長を目指すことになります。
両社の今後の展望
FUNDiTは既に「NET MONEY」などの金融メディア事業を展開しており、今回のフィナンシャルプラス事業の取得により、金融領域における事業ポートフォリオがさらに充実することになります。同社は中小型IT事業を対象とするM&Aとロールアップを通じて、日本最大級マネー雑誌のWebメディア「NET MONEY」や、国内最大級の会員数を誇るポイ活サイト「げん玉」など、複数の事業をグループ企業にて運営しています。
デジタルプラス社にとっては、フィンテック事業への集中により、より専門性の高い事業展開が可能になると期待されます。一方、FUNDiTにとっては、既存の金融メディア事業とのシナジー効果により、より包括的な金融情報サービスの提供が可能になります。
今回の事業譲受により、FUNDiTは金融メディア領域における競争力をさらに強化し、ユーザーにとってより価値の高いサービス提供を目指していくものと見られます。