2017年発売の「マリオカート8 DX」が驚異の800万本越え―IP戦略を加速する任天堂の業績を解説【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

2017年発売の「マリオカート8 DX」が驚異の800万本越え―IP戦略を加速する任天堂の業績を解説【ゲーム企業の決算を読む】

任天堂、2023年3月期は増収増益で着地しました。「マリオ」などIPを活用したメディアミックス戦略が奏功しています。

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2017年発売の「マリオカート8 DX」が驚異の800万本越え―IP戦略を加速する任天堂の業績を解説【ゲーム企業の決算を読む】
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任天堂の2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)は売上高が1兆6,718億円(前期比4.4%増)、営業利益5,289億円(同4.9%増)で増収増益となり、純利益は13.4%増の4,906億円で着地しました。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が2,000万本を超えるスマッシュヒットとなった他、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』も1,300万本と好調。Nintendo Switchの販売台数は2023年3月期と比べて12.6%減少しているものの、ソフト販売で減収を抑え込みました。

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の大ヒットもあって、IP関連収入は1.8倍に増加しています。

しかし、2025年3月期の売上高は前期比19.3%減の1兆3,500億円、営業利益を同24.4%減の4,0000億円と予想。2割の減収、営業減益となる見込みです。アニメ映画やテーマパークにも注力しており、中期的にはIPをどれだけ強化できるかが収益性を盤石なものにするポイントとなるでしょう。

円安が売上高に944億円のプラス効果をもたらす

任天堂は2023年3月期まで2期連続の減収、営業減益でした。そこから一転して増収、営業増益となりました。2024年2月6日に2024年3月期通期業績の上方修正を発表しており、売上高を前期比1.8%増の1兆6,300億円、営業利益を同1.1%増の5,100億円としていました。

実際の着地はそれを上回り、売上高は前期比4.4%増の1兆6,718億円、営業利益は同4.9%増の5,289億円となりました。


《不破聡》

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