
ゲーム業界が抱えるセキュリティとアカマイのビジョン
ゲーム業界が抱えている課題の一つに、ガチャを不正に回したりアカウントを転売したりする不正ユーザーへの対策があげられます。こうしたユーザーの存在はゲームバランスの崩壊に繋がり、課金ユーザーが離れる原因にもなりかねません。 河村氏はまず、そういった不正アカウントの分析・可視化を行うAkamaiのツールである「Bot Manager」を紹介。ゲームのブランドや企業価値を向上させることこそが、多くの新規ユーザーの獲得に繋がり、より多くの売り上げにも繋がると説明します。 さらに河村氏はユーザーIDの統合管理や個人情報保護については「Akamai Identity Cloud」を、ユーザーをウェブスキミングから守るためには「Page Integrity Manager」といった、ユーザーの個人情報を守るためのツールを用意していると続けます。

Akamaiが捉えたゲーム業界への攻撃動向の分析とbot対策
ゲーム業界は定常的にDDoSが仕掛けられている特殊な業界だと話す中西氏。突発的にスケールが大きな攻撃が仕掛けられる可能性も非常に大きく、DDoSに関しては常に動向を掴んでおく必要があると警告します。 実際に2020年6月の第1週、世界に分散したIPから1.44Tbps(ビット毎秒)・385Mpps(パケット毎秒)の攻撃が発生したことがあり、この攻撃をAkamaiで提供している「Prolexic」というサービスでゼロ秒緩和を行った経験があるそうです。 9つの異なるベクトルを切り替えながら複数のボットネットを利用した攻撃で、手法やソースが次々と切り替えられたため、臨機応変な対応が必要だったといいます。他にも、809MppsのDDoSが行われた例を挙げ、閾値や緩和キャパシティをどこに設定するかがサービス選びの基準になっていると話しました。















個人情報、決済の多層防御と顧客ID統合化によるビジネス展開
続いて登壇したハレンドラ氏は、ユーザーIDの統合・管理と個人情報保護が行えるツールとして、「Akamai identity Cloud」を紹介しました。 このツールは、世界の地域ごとの個人情報保護法に準拠しており、GDPRに対応した情報の利用許諾およびオプトアウトをテンプレ化ができるという強みがあります。また、複数サービスの利用者情報の統合化し、強固な暗号化と強化されたデータのみへのアクセス制御で顧客の個人情報と認証の保護を行っているそうです。 さらに、SNSやメディア露出がきっかけでゲームやサービスへの登録が急増してもパフォーマンス低下なく処理が可能。低フリクションのユーザー登録手順やCRM&アナリティクスとの連携で顧客体験を向上し、ビジネスに大きく寄与できると説明しました。










アクセス集中パフォーマンス低下の可視化と評価試験
新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、仕事でもプライベートでも行動様式が変わったという金児氏。Akamaiのプラットフォーム上で2019年3月と2020年3月でエッジトラフィックの比較を行った結果、倍以上のピークトラフィックが確認できたといいます。 その背景として、ECサイトへのアクセスやオンラインライブイベントの視聴、オンラインゲーム、ソフトウェアダウンロードが急増したことが挙げられると金児氏は続けます。





なおAkamaiは、10月28日にも「Gaming Leadership Summit」と題したオンラインセミナーを開催予定です。本セミナーでも語られた不正アクセスの現状などが解説されるほか、最新アフター(ウィズ)コロナ時代のゲーム業界における新たな働き方の事例がミクシィ、Cygamesの担当者から解説されるほか、2023年までのゲーム市場予測なども解説されるとのこと。業界関係者必見のセミナーとなりそうです。 セミナー申し込みはこちら!