Fateボードゲーム『Dominate Grail War』が販売好調!ディライトワークスのアナログゲーム事業発展の秘密に迫る【肉会Vol.14レポート】 | GameBusiness.jp

Fateボードゲーム『Dominate Grail War』が販売好調!ディライトワークスのアナログゲーム事業発展の秘密に迫る【肉会Vol.14レポート】

ディライトワークスより8月3日発売された『Fate/stay night』の初のボードゲーム化作品『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-(ドミネイトグレイルウォー ~フェイト/ステイナイト オン ボードゲーム~)』の売り上げが好調です。

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ディライトワークスより8月3日発売された『Fate/stay night』の初のボードゲーム化作品『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-(ドミネイトグレイルウォー ~フェイト/ステイナイト オン ボードゲーム~)』の売り上げが好調です。


TwitterなどSNSの反響が高く、Amazonやディライトワークス通販サイトで一時品切れにもなった本作品、ボードゲームショップからも「この夏いちばんの話題を集めているボードゲーム」と、高く評価されているそうです。

ディライトワークスは、大人気スマートフォン向けFateRPG『Fate/Grand Order(FGO)』の企画・開発・運営で知られていますが、近年はアナログゲーム開発にも力を入れており、オリジナル・『Fate』シリーズ関連共に数々の製品を開発しています。

さらなる事業発展のためには優秀な人材が不可欠ということで、8月23日、東京都にある同社にて「求む! 0から作りたいボードゲームディレクター ~アナログゲームユニットキャリア相談会~」(肉会vol.14)が開催されました。


同日はアナログゲーム事業を推進する「第1制作部(DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios)」の立山幸介プロデューサー、前田佑貴プロジェクトマネージャー、マーケティングプランナーの高嶋啓明氏(高は「はしごたか」)が登壇。これまでのアナログゲーム関連の取り組みや『Dominate Grail War』を通して、同社におけるアナログゲーム事業の業務内容や求める人材像を説明しました。

■アナログゲーム事業のこれまでを振り返る





同社が社内ボードゲームカフェを設立したのは2018年3月28日。元々、終業後にボードゲームを遊ぶ社員が多かったことから、社員の交流促進に加え、デバイスに縛られないユニークな発想を生み出すヒントにしてもらうという狙いがありました。

さらに設立のみに留まらず、2018年7月13日には同ボードゲームカフェ内にて、ゲーム・エンターテインメント業界の交流会を目的としたボードゲームパーティーを初開催。以後、毎月1回程のペースで開催しており、第1回目の参加者53人から現在は140人を超え、1周年時点(2019年7月)の累計参加者は1,400人以上となりました。

また、2018年8月に第1弾が発売された、『FGO』のバトルをモチーフにしたボードゲーム『Fate/ Grand Order Duel -collection figure-』の開発を、ディライトワークスとワンドローが担当。塩川氏は記者発表会で「将来はオリジナルボードゲームを開発したい」と抱負を述べていました。




2018年11月には日本を代表するゲームデザイナー・カナイセイジ氏の協力を得て初の完全オリジナルボードゲーム『The Last Brave』と『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』を発表しました。
この発表会で、「ゲームマーケット」の参加者が約18年で400人から20,000人に増加したことや、全国でボードゲームを遊べる場所が300軒を超えるなど、日本におけるボードゲーム人口の増加に関して、ボードゲーム業界の可能性を感じたこと、また、ボードゲームの魅力やディライトワークスの「ただ純粋に、面白いゲームを創ろう。」という理念との共通点から、ボードゲーム事業に取り組んでいると説明しました。


2018年11月には日本最大級のアナログゲームの祭典「ゲームマーケット」にも初出展し、以降も継続して出展を行っています。


2019年8月3日には、アナログゲーム制作団体「BakaFire Party」代表・デザイナーのBakaFire氏の協力を得て開発した『Fate/stay night』の初のボードゲーム化作品『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-(Dominate Grail War)』を発売し、現在に至っています。

立山幸介プロデューサー


■アナログゲームユニットではどんな仕事をするのか?


同日は、同社第1制作部におけるプロデューサー、プロジェクトマネージャー、マーケティングプランナーの仕事内容も紹介。


プロジェクトマネージャーの前田氏は4月に入社した後、『Dominate Grail War』のゲームデザインやプロジェクトの進捗管理、商品仕様作成や製造管理などに携わったことを挙げながら、「あっという間の4ヶ月でした」と振り返りました。さらには7月17日に開催されたメディア体験会のスケジュール管理を行い、広報や宣伝、開発がスムーズに連携できるよう動いたとのこと。また、タイトル全般に亘る業務に関わることでルールにも詳しくなり、現在はボードゲームショップで開催される試遊会の運営も担当しています。

前田佑貴プロジェクトマネージャー


マーケティングプランナーの高嶋氏は、『Dominate Grail War』をいかに周知させ、ユーザーに興味を持ってもらうか、宣伝施策のプランニングやゲームマーケットなどの商品宣伝対応を担当。『Fate』シリーズファンへ訴求を目的とした3月開催の「AnimeJapan 2019」出展では、時期的にまだほとんどゲーム情報を伝えられなかったため、どのような施策を打つべきか悩んだそうです。

同日は、約370枚のステッカーによって隠されたビジュアルが、ブース訪問者によって一枚一枚剥がされることで明らかになる仕掛けを用意しました。これが開場からわずか40分で全ステッカーが剥がされるほどの好評ぶりで、『Fate』関連の声優陣もお忍びで訪れていたのだとか。


ボードゲームファンへの訴求を目的とした5月開催の「ゲームマーケット2019春」では、BakaFire氏と一緒にゲームの概要を紹介するトークイベントを2日間で複数回設けました。高嶋氏は「最初は30分予定の台本通り終わりましたが、だんだんトークも慣れてきて、同じような話でも内容がどんどんリッチになっていった。最後は1時間くらいにまで伸びました」と熱量の高さを振り返りました。

マーケティングプランナーの高嶋啓明氏(高は「はしごたか」)

すると、立山氏が「ゲームマーケット出展時は、まだ一部のサーヴァントの情報が未解禁でした。一部の情報を伏せた状態でも、どうにかゲームの面白さが伝わってほしいと考え、トークセッションで複数回BakaFireさんにご登壇いただき、ゲームのルールや魅力を熱く語っていただこうということになりました。結果として、会期中BakaFireさんにフル回転していただくことに……(笑)」と、裏事情を明かす一幕も。

5月開催のアニメ・ゲームイベント「マチ★アソビvol.22」では、マスターの等身大パネルを用意し、ステッカーを配布。コスプレイヤーが多く参加するイベントでもあるため、等身大パネルとの記念写真などが広く拡散された。余談だが、2メートル近くある言峰綺礼のパネルを運ぶのは通常の輸送手段では無理だったため、苦労したとのこと



立山氏からは、プロデューサーの仕事内容についての紹介がありました。新商品のプロジェクト化や全体の予算管理、開発パートナーへの営業、ゲームマーケットなどのイベント出展の統括を担当します。


とくに7月に開催された『Dominate Grail War』メディア先行体験会は、8月発売前にインパクトある訴求ができないかを宣伝・広報とともに考えた結果だったとのこと。結果的に体験レポートが多数のメディアによって記事化され、8月3日の発売日に開催された『FGO』配信4周年記念イベント「Fate/Grand Order Fes. 2019 ~カルデアパーク~」内の体験コーナーも連日大盛況でした。



また、ディレクターの業務内容については、ユーザーにどう届けるかというプロジェクトのゴールに向かって、最終的に一本のゲームにまとめることであると説明。『Dominate Grail War』では、パッケージデザインのディレクションやUIについて期限ギリギリまで最適解を追及したそうです。


例えばパッケージデザインは、『Fate/stay night』のキービジュアルで一般的な、主人公・衛宮士郎だけを中心にはしませんでした。本作は全てのマスターが主人公である「もう一つの聖杯戦争を体験できるIFの世界」がテーマであるため、7人のマスター全てをメインに据え、同作の象徴的キャラクターであるセイバーを大きく配置しています。

ゲームでは戦いが繰り広げられるのが夜であるため、カードなどのテキスト文字色一つ取っても世界観を崩さないようにした。また、コンポーネントの設計も、お店で購入者が手に取った時にズッシリ詰まっていて豪華だと感じてもらい、喜んでいただきたいという想いから、それに見合うクオリティーを目標にしたという


最後に、立山氏は「ボードゲームは人と向き合って遊ぶものだから、何度も遊びたくなり、感想戦や交流会が開かれるなど、私たちのゲームでコミュニティが熱くなることを目指している」とビジョンを明かし、アナログゲームを作るにあたっては「大きな販売本数でも良いし、何かの賞を獲得したい、海外進出を目指したいという想いでも良い。そのゲームで大きな夢を描けることを大事にしている」と伝えました。

また今後は、日本以上にボードゲームの市場が大きい海外でヒットするゲームも作りたいと語ります。


ディライトワークスは現在、ディレクターとビジネスプロデューサーを募集中です。まだ立ち上がったばかりのブランドであるため、同社ならでは、と呼べるブランディングも一緒にしていける人を求めているとのこと



■見渡す限りの肉の宮


トークセッションの後は、肉料理を堪能しながら登壇者への質問や交流の時間。毎度趣向を凝らした肉料理のメインは、8月23日が「ウクレレの日」であることから「ハワイアンスペアリブ」でした。












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《乃木章@インサイド》

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