EpicのCEOティム・スウィーニー氏が語る「ゲーム業界の二つの未来」。『Roblox』的な中央集権か、UE6が拓くオープンな世界か | GameBusiness.jp

EpicのCEOティム・スウィーニー氏が語る「ゲーム業界の二つの未来」。『Roblox』的な中央集権か、UE6が拓くオープンな世界か

中央集権化への懸念を語るスウィーニー氏。UE6を基盤としたオープンな未来を提唱。

その他 その他
EpicのCEOティム・スウィーニー氏が語る「ゲーム業界の二つの未来」。『Roblox』的な中央集権か、UE6が拓くオープンな世界か
  • EpicのCEOティム・スウィーニー氏が語る「ゲーム業界の二つの未来」。『Roblox』的な中央集権か、UE6が拓くオープンな世界か
  • EpicのCEOティム・スウィーニー氏が語る「ゲーム業界の二つの未来」。『Roblox』的な中央集権か、UE6が拓くオープンな世界か

Epic GamesのCEOティム・スウィーニー氏は「State of Unreal 2026」の閉幕に際し、ゲーム業界が直面している構造的な変化と将来の展望を語りました。

ゲーム業界を揺るがす「ソーシャル化」と「サービス化」の潮流

スウィーニー氏は、現在のAAAゲーム開発が「数億ドルの開発費に対し、数千万ドルの収益しか上がらない」という深刻な収支の不均衡に陥っていると指摘。その背景にある、二つの世代的なトレンドを挙げました。

一つ目は、ゲームが「ソーシャル主導」へと変化した点です。「かつては一人で遊んだり見知らぬ誰かとプレイしていたが、今は友人と集まって『オンラインで何をしようか』と決める時代だ」と分析。この変化が、既存の巨大タイトルに圧倒的な優位性を与えていると述べています。

二つ目は、経済の軸がゲームの購入から「ゲーム内アイテム」へとシフトした点です。「ユーザーは長く続くエコシステムであれば安心して消費できるが、新タイトルへの支出には慎重になる」と語り、これが新参入の障壁を極めて高くしていると推察しています。

「中央集権」か「オープン」か。ゲーム業界におけるUE6の役割

こうした変化に対し、氏は業界の未来について二つの予測を立てています。一つは、巨大なユーザーを囲い込み、収益の多くをプラットフォーム側が徴収する「中央集権的な未来」です。スウィーニー氏はその象徴として『Roblox』を挙げ、「収益の70%以上を搾取する構造は、開発者にとっての深刻な挑戦(脅威)である」と批判的に言及しました。

対するもう一つの選択肢が、Epic Gamesが提唱する「オープンな相互運用性」に基づく未来です。「コンテンツ、コミュニティ、そして経済を互いに連結させ、素晴らしいゲームをプレイヤーに届けるべきだ」と提言。その技術的基盤として、同社は次世代エンジン「Unreal Engine 6(UE6)」を提示しています。

「UE6」では、現在のUE5とフォートナイト向け開発環境「UEFN」を統合。プログラミング言語「Verse」や生成AI(MCP)との連携、さらにはゲーム間でアセットを持ち運べるポータビリティを実現することで、すべての開発者がグローバルなエコシステムに平等に参加できる環境を目指すとしました。



「我々だけでは不十分だ。未来のエコシステムは、すべての開発者と共に構築しなければならない」と語るスウィーニー氏。クリエイターが正当に報われる「明るい未来」の実現に向けて、エンジンの開発を急ぐ方針のようです。



《失野@Game*Spark》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら