
Nightdive Studiosが開発を手掛け、2023年5月にPrime Matterより発売された『System Shock』のリメイク版。リリースまでにおよそ8年を要した本作の開発期間中に、強い脅迫や訴訟をほのめかす連絡を受けていたこと、そしてFBI(連邦捜査局)やIRS(米国税庁)へ通報されていたことが、開発者へのインタビューで明らかになりました。
開発長期化の裏で起きていたトラブルとディレクターの苦悩
本作は1994年発売の名作ホラーFPS『System Shock』をフルリメイクした作品です。プレイヤーが無名のハッカーとして倫理プロテクトが解除されたAI「SHODAN」の脅威に立ち向かう内容で、現在はPCやゲーム機向けに展開されています。


そんな本作は2015年に開発が開始され、2016年にはクラウドファンディング「Kickstarter」で資金を調達。その後、制作エンジンの変更などを含む紆余曲折を経て、2023年に発売を迎えましたが、Nightdive StudiosのディレクターStephen Kick氏(以下Kick氏)は、海外メディアFRVRの取材に対して開発期間中に深刻なトラブルが発生していたことを明かしました。
Kick氏によると、Kickstarterで得た資金が底をつきそうになり、2018年2月に開発の一時休止について発表した際、開発スタジオや個人に対して「詐欺プロジェクトだ」「お金を無駄にした」などの批判があったとのこと。中には訴訟をちらつかせる脅迫のような連絡もあり、ついにはFBIおよびIRSに通報されたと述べています。
これらの通報が誰によるものか、また実際に捜査や処分が行われたかについては言及されていませんが、Kick氏は当時の精神的負担について「約1か月半、夜も眠れない状態が続いた」と語りました。
多くの苦労を経て発売された本作は、Steamのユーザーレビューで“非常に好評”になるなど、高い評価を得ています。その一方、日本においてもクラウドファンディングによるゲーム開発でのトラブルが取り沙汰されている中で、今回の一件はファンと開発側との距離感について考えさせられる一幕となっています。










