株式会社電通デジタル(東京都港区 代表取締役社長執行役員:瀧本 恒)は、動画生成AI「Luma AI」の世界初の動画推論モデルである「Ray3」を活用し、広告クリエイティブの制作・運用支援を強化すると発表しました。
世界初の動画推論モデル「Ray3」の特徴
「Ray3」は、視覚的・概念的な情報をもとに自らの出力を独自に評価・判断し、その場で映像を確認・改善できるAIモデルです。映画や広告のパイプラインに適したフォーマットのビデオを生成することも可能で、新たに搭載された「ドラフトモード」により、クリエイティブ作業をこれまでと比べ20倍速く行うことができます。多くのアイデアを試し、その中から最適なものを選んで4K画質の動画にまで仕上げることが可能です。
実証実験で驚異的な成果を達成
電通デジタルと株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインが設立した生成AIの共同研究ラボ「GDO AI-Lab」の活動の一環で、「Ray3」を活用してアプリのダウンロード促進の広告バナー素材から動画バナーを一括生成し広告配信を実施しました。
その結果、インプレッション数が2500%、インストール数が8倍増加という改善が見られました。さらに、「Ray3」を活用することでバナー制作に要する時間が約1時間になるなど、大幅な効率化を実現しました。

複数ターゲットへの迅速な対応が可能に
「Ray3」の活用によって、複数のターゲットに合わせた動画の生成から効果検証までを短時間で行うことが可能となりました。これにより、クライアントのブランドイメージや訴求軸に合わせたきめ細かな提案を行い、迅速な意思決定を支援します。
Luma AI CEOからの評価
Luma AI CEO Amit Jain氏は次のようにコメントしています。「電通デジタルがRay3を使ってこのような革新的な成果を達成していることに感激しています。動画バナーの制作時間をわずか1時間に短縮しつつ、インプレッション数を2500%向上させたことは、人間の創造性が知的なAIシステムと結びつくことによる可能性を示しています。Ray3はクリエイティブなパートナーとして考えられるように設計されており、品質や意図を損なうことなくストーリーテラーやマーケターの仕事を加速することができます。」
今後の展開
今後も電通デジタルでは、「Luma AI」との連携や当社のソリューションブランド「∞AI®(ムゲンエーアイ)」を活用した支援を行い、クライアントのデジタルマーケティング活動の効果最大化と事業成長に貢献していくとしています。
電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームとして、「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」をパーパスに、生活者に寄り添うクリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用することで、あらゆるトランスフォーメーションを実現しています。