
英インペリアル・カレッジ・ロンドンのAndreas Eisingerich教授とWinze Tam修士、九州産業大学商学部准教授の侯 聡聡氏による研究チームは、『スーパーマリオブラザーズ』および『ヨッシー』シリーズのプレイ経験が若年成人の燃え尽き症候群リスクの軽減に効果があるとの研究論文を発表しました。
若者の幸福度上げる『マリオ』の「子どものような驚き」
論文によると本研究では混合研究法を採用し、大学生336名を対象とした定量調査と41名への詳細なインタビューを実施。結果を統計的に分析したところ、ゲームプレイが提供する「子どものような驚き」と称した好奇心への刺激が若年成人の幸福度に有意な正の影響を与えることが確認できたといいます。なんとこの「子どものような驚き」は、燃え尽き症候群リスクを21%軽減させるそうです。

さらに、詳細なインタビューからはこれらのタイトルが通説通り認知的逃避とリラクゼーションに役立ち「絶え間ないプレッシャーから解放される時間を作れる。」との意見が得られたと報告。彼らが童心に帰り、人生の幸福度向上、バーンアウトリスク軽減を高く評価していることを明らかにしました。上記のようなの調査結果を受け、精神の回復に役立つ存在として手軽に利用できるゲームとメンタルヘルス分野を繋ぐ今後の研究や、ゲームデザイナー、教育者、医療専門家等の活動に、本研究が実践的な示唆をもたらすと結論付けています。
適度なゲームプレイ習慣で「燃え尽き」予防

ゲーム文化を代表すると言っても過言でない『マリオ』シリーズにストレス軽減効果があることが改めて示された本研究。適度なゲームプレイ習慣を身に着けて「燃え尽き」予防に役立ててみてはいかがでしょうか。









