マイネット、減収と利益改善の狭間で…新規事業の成長は実現するか?【ゲーム企業の決算を読む】 | GameBusiness.jp

マイネット、減収と利益改善の狭間で…新規事業の成長は実現するか?【ゲーム企業の決算を読む】

モバイルゲームの受託運営を手がけるマイネットは、2025年12月期第1四半期(2025年1月1日~2025年3月31日)の営業利益が通期計画を上回りました。

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モバイルゲームの受託運営を手がけるマイネットは、2025年12月期第1四半期(2025年1月1日~2025年3月31日)の営業利益が通期計画を上回りました。

主力のゲーム事業は13.2%の営業増益。マイネットは2024年に2タイトルのサービスを終了しており、収益改善が進んでいます。一方、売上高は1割を超える減収でした。マイネットは運営受託事業の成長性に限界を見出しており、スポーツDXや受託開発、M&A支援などの新規事業を成長の礎とする計画を立てていました。

利益先行で投資を抑制した場合、成長性が失われる懸念があります。

運営タイトルの選択と集中を進めて大幅な増益を達成

2025年12月期第1四半期の売上高は前年同期間比13.2%減の21億3,000万円、営業利益は同1.5%減の1億4,700万円でした。今期の通期営業利益は前期比76.7%減の1億円を計画中。第1四半期で通期計画を4,700万円上回りました。

マイネットは2024年9月に『ファルキューレの紋章』、同年11月29日に『戦乱のサムライキングダム』のサービスをそれぞれ終了。リリースから10年以上続いたゲームの運営を打ち切りました。2024年12月期の営業利益は期初予想の2億2,000万円のおよそ2倍となる4億2,800万円で着地しています。

マイネットは2022年12月期、運営期間が10年を超えるものが累計で10本となり、新たに『ひぐらしのなく頃に 命』の運営権を獲得するなど、運営受託のタイトル数を広げていました。しかし、既存のタイトルは減収、新規で獲得したタイトルの売上も伸び悩んで売上高は横ばい。この期に赤字転落してしまいます。そして2023年2月に『モバプロ』、同年3月に『アヴァロンの騎士』のサービスを終了しました。赤字をきっかけとしてタイトル数を絞り込むようになります。


《不破聡》

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