コンソール版にあわせた表現規制を発端にSteamでの低評価爆撃が続いている『Ready or Not』ですが、変更内容が発表されて以降、Steamにて同時接続人数を伸ばしつつあります。
“表現規制”を発端に噴出した不満のレビュー

7月15日にPS5およびXbox Series X|Sでのリリースが予定されている本作では、「ESRB M」「PEGI 18」などのレーティングを取得するべく、一部の表現に変更が加えられたことが開発元のVOID Interactiveより発表されていました。
また、PCとコンソールで異なるアセットや仕様のバージョンを維持し続けると、将来的なアップデートでバグを引き起こす可能性があるほか、ゲーム内アセットが異なることでクロスプレイにも影響が出てしまうため、既にリリース済みのPC版にもコンソールと同様の変更を行うことがアナウンスされています。
変更が加えられたのはゲーム内のゴア表現やヌード表現、児童に対する暴力的な扱いなど表現規制がメインとなっており、「指摘されなければ、ほとんどの人が気付かないほど小さなもの」と説明されていました。
しかし、この変更に対してSteamユーザーの反応は好ましいものではなく、低評価のレビューを多数書き込まれる事態に。本作はゴアな表現にとどまらず、女性や児童に対して行われる残虐な行為や扱い、いわゆる「社会のタブーや暗部」までもしっかりと表現する犯罪現場のリアリティが評価されてきた作品でもありました。
そういった信念を他プラットフォーム展開のために安易に捻じ曲げてしまう姿勢が、ユーザーからの反発を呼ぶ大きな原因のひとつと言えるでしょう。


また低評価レビューのなかには、敵AIの“異常”な性能に対する指摘やゲームプレイ上の問題など、表現規制以外の内容も含まれています。「コンソール版やさらなる展開の前に、ゲームとして修正するべき部分がある」というユーザーの想いと、開発との乖離がみられます。
直近のレビューではやや不評を記録、一方の同接はじわじわ伸びる現状

表現規制による変更が発表された6月27日から6月28日以降、好評に対して数倍の不評レビューが書き込まれている状況が続いており、7月3日時点のレビューでは321件の好評に対して2,562件の不評と、およそ8倍を記録しています。
全体の評価としては「非常に好評」となっているものの、最近のレビューでは「やや不評」まで評価を落としました。

しかし意外なことに、表現規制の内容を確認するためか、発表がなされてから同時接続人数がじわじわと伸び始めました。
非公式データベースサイトSteamDBによると、最近では6,000人前後と1万人を下回り続けていた同時接続人数が、13,264人と倍近くまで跳ね上がっていることが確認できます。


さらに、Steamサマーセールの時期が重なったこともあるのか、Steam全体でのトップセールスランキングではグローバル版で20位、アメリカ国内で12位を記録。一方、日本のセールスランキングでは64位という結果です。


『Ready or Not』は、PC(Steam)向けに現在配信中です。PS5/Xbox Series X|S向けには2025年7月15日発売予定です。
¥2,600
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)