ハイパーカジュアルゲーム界の両雄・芸者東京とカヤックは中国モバイルゲーム市場にどう挑むのか?2021年の展望とあわせて訊く | GameBusiness.jp

ハイパーカジュアルゲーム界の両雄・芸者東京とカヤックは中国モバイルゲーム市場にどう挑むのか?2021年の展望とあわせて訊く

日本のハイパーカジュアルゲームを代表する両社に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で世界が大きく変わった2020年を振り返ってもらいながら、今後中国モバイルゲーム市場とどのように向き合うべきか、そして2021年の意気込みも伺いました。

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中国広告プラットフォームの広告代理店Nativexは、2020年1月21日に、中国モバイルゲーム市場進出を見据えた日本のアプリデベロッパーやパブリッシャーに向けたセミナー「アプリ事業者のための中国市場攻略セミナー」を開催します。セミナーでは、世界17か国で無料ダウンロードランキング1位を獲得し、全世界で7200万ダウンロードを誇る(2020年10月23日現在)ハイパーカジュアルゲーム『Park Master』を手がけた面白法人カヤックのプロデューサー・畑佐雄大氏と、『snowball.io』『Traffic Run!』などで米App Storeランキングの1位を獲得してきた芸者東京のCEO・田中泰正氏によるパネルディスカッション「中国市場の特性と攻略方法」が予定されています。


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まさに日本のハイパーカジュアルゲームを代表する両社に、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で世界が大きく変わった2020年を振り返ってもらいながら、今後中国モバイルゲーム市場とどのように向き合うべきか、そして2021年の意気込みも伺いました。

■インタビュイー

左:面白法人カヤック・畑佐雄大氏/右:芸者東京・田中泰正氏
※インタビュー中は敬称略

2020年は両社にとってどんな年だったのか


――まずは、お二人にとっての2020年の総括をお願いします。両社が手がけるハイパーカジュアルゲームの注目度は年々高まっていると感じますが、それぞれどんな1年になりましたか。

畑佐自分を取り巻く環境が大きく変わった1年でした。1月にリリースした『Park Master』が伸びてくれて、ハイパーカジュアルゲームのリリース事業をより軌道に乗せられました。弊社だけでなく、自分の人生にとってもターニングポイントであったといえるかもしれません。

市場を見て感じたのは、ランキングを見ているとずっと上位に居続けるタイトルが増えてきたなと。そしてその多くは、Lion StudiosかVoodooのタイトルですね。今後、ハイパーカジュアルゲームをリリースしてスケールさせるなら、LTV(Life Time Value)の追求は必須となりそうです

――2020年2月にインタビューさせていただいたときは、チームに人を増やしていきたいとお話しされておられました。

畑佐その時から3人ほどジョインしてくれました。もっと増やそうという話も出ているのですが、ハイパーカジュアルゲームの企画や開発は日本市場に多いミッドコアやソーシャルゲームと比べるといろいろと特殊ですので、そうそう増やせるものでもないんです。

大勢のチームによるゲーム開発は、きちんとスケジュールを切って、それを管理するプロジェクトマネージャーがいて、タスクが整備されていて……と下地が整っていることが多いと思いますが、弊社の場合はエンジニアが企画を兼ねていたりして、自分のやることを自分で決めているようなものですから(笑)。合う、合わないは確実に出ますので、よく見極めて本当に合いそうな方にジョインしてもらっています。

――芸者東京にとってどのような1年でしたか?

田中まず、今後はLTVをより追及すべきであるというのは僕も同意見です。芸者東京は世界の名だたるヒット作がヒットした要因を念入りに研究し、その甲斐あって米App Storeのランキングで1位を取るタイトルにも恵まれました。

ですが、今思うと当初はゲームを勢いで作っているところもあったなと。自分たちのタイトルをあらためて触ると、改良できるところがたくさんあることに気が付いたんです。ゲームの遊びの部分もそうですし、それ以外にも、UIや広告の見せ方などもっとユーザーフレンドリーにできる部分がある、と。

そして今は、そうした部分がしっかりしているゲームこそがランキングで上位に居続けています。それに気が付いた2020年は、市場の動向やトレンドといった“外”よりも“内”……つまり社内に目を向けました。僕は社内で今もずっと「もっとユーザーに寄り添ったゲームを作ろうキャンペーン」を展開し続けています(笑)。

――今後はLTVの追及がより重要になるとのお話ですが、そうしたチューニングは収益に直結してきそうですか?

畑佐そうですね。遊びの部分のおもしろさだけでなくUI/UXにもより気を使えば、それだけ多くの方に抵抗なく広告をご覧いただけるでしょうし。よいゲームであるほど、そうしたチューニングがダイレクトに響くと思います。

――今もまだ収束への道筋は見えていませんが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が大きな変化を要求した1年でもありました。どのような影響がありましたか。

田中ゲームは基本的には室内で遊ぶものですし、業界全体から見ればマイナスの影響はそれほど感じられませんよね。ですが、ハイパーカジュアルゲームはもともと隙間の時間にちょいちょいと遊ぶものでもありますので、収益が上がる方向に行っているかというと、それも断言はできないかな、というのが正直な感想です。

制作体制に目を向けると、芸者東京は2020年3月にリモートワークに移行しました。当初はこれも気楽でいいなと思っていたのですが、みんなでしっかり顔を突き合わせてユーザーのことをより考えてゲームを作ろうという段になると、直接会わずに制作するのも限界がある、と感じるようになりました。

以前にそんな話を畑佐さんにしたら、やはり定期的にみんなで出社する日も設けているとのことで、だからカヤックのゲームはおもしろいんだなと(笑)。

畑佐今のご時世で週5日出社というわけにはいきませんが、社内で定例ミーティングがあるときなどはできるだけ集まるようにしています。

――お二人は今の国内モバイルゲーム市場をどう見ておられますか?

畑佐国内市場でコアなゲームを出して収益を上げるのは、海外市場向けにハイパーカジュアルゲームを出して収益を上げるよりもずっと難しいことだと思っていますので、常々すごいなと舌を巻いています。

田中今は意識的に国内市場は見ないようにしていて、社内にも「国内の話をするのはやめよう、見るのもよくない」と言っています。ヘンに里心のようなものがついてしまっても、いい影響はないと思いますので。……と言いつつ、『原神』が大ヒットしているのを見て、すごいなぁ、よくできてるなぁと(笑)。

畑佐(笑)。

中国市場に日本のアプリデベロッパーが進出するには何が必要か?


――後日開催されるセミナーでもお話されると思いますが、中国市場へはどのようにアプローチされていますか?

畑佐iOS版は、現時点では特別なことはあまりしていないです。他の国にリリースするのと同じように展開して、収益も出ています。ただ、Android版はあまりにブラックボックスな部分が多いですね。Android版の展開は、現地法人を持つNativexさんのような代理店に力を借りるのが大前提になります。

ただ、そうこうして『Park Master』を中国市場でリリースしたときにはすでにコピータイトルのようなものが出回っていて、なかなかダウンロードしてもらえませんでした。ともあれいろいろと学べることが多かったので、次はもっとうまくやれると思います。

田中中国市場にリリースすると、収益が出たときも、どういう流れで収益につながっているかがよく分からないんですよね。他の国でのセオリーが全然通じず、アンコントローラブルなんです。もっと舵取りができるようになればいいのですが、今、劇的に何かをできるわけでもなく……。とにかくあがいている、という状況です。

――これから中国市場へ展開しようという企業へのアドバイスはありますか?

畑佐繰り返しになってしまいますが、iOS版を展開するのは、日本やアメリカにリリースするのと同じ流れでいけます。Android版は現地法人を持つ代理店と組むのが第一です。。中国市場は他の国に展開するときにセオリーが通じないこともありますが、パイはとても大きいので、展開しないという選択肢は外した方がいいと思います。

田中これも同感ですが、どうすればうまく中国で展開できるのかは僕も教えてほしいくらいです(笑)。ランキングを見ているとVoodooがリリースするタイトルがよく上位にいますが、それすら、どれほどの収益を出せているのかよく分かりませんしね。

畑佐『Cube Surfer!』が中国のiOSダウンロードランキングで1位を取っていたことがあるのは驚きでした。中国でも、ハイパーカジュアルゲームで1位が取れるんだなと。

――中国市場向けの広告配信にあたっては、Nativexによる洋の東西を問わないマルチチャネル広告配信プラットフォーム「XMP」を導入されたとうかがいました。使ってみての感触はいかがですか?

畑佐つい最近導入したところでして、まさに今、現在進行形でそれを確かめているところです。セミナーではちょっとしたノウハウやインプレッションをお話できると思いますので、ぜひそちらも注目していただけますと。

田中こちらも同じような感じです。セミナーの直前に、最新の手触りをしっかりヒアリングしておきます!ぜひセミナーでは僕らも模索している中国攻略についてぜひ議論を深めたいと思うので楽しみにしていただければと思います。

――楽しみにしています。さて、年々規模が拡大し続けるハイパーカジュアルゲーム市場ですが、今も個人レベルで参入できるものでしょうか。実際にそうした人を目にしたり、声を耳にすることはありますか?

畑佐そういう人もおられますし、相談を受けることもあります。その際は答えられることはお教えしますが、まずはチャレンジしていただくのが早いと思います。それができるのが、ハイパーカジュアルゲーム市場だと思いますので。

田中参入しやすいというのは同意見ですが、僕は同時に、個人で戦うのは厳しい市場になってきているとも思います。たとえばPopcoreの『Parking Jam』。あれは遊んでみると、本当によくできているゲームなんですよ。とても丁寧に作り込まれている。あれを個人で制作したり、個人制作のゲームで張り合うのは難しいだろうと思います。

3年前に個人でこの市場に飛び込んできた人たちは、今は大きく経験を積んでいます。それに立ち向かうわけですからね。たとえるなら、「今からYouTuberになってのしあがれるか?」というのに似ていると思います。不可能ではありませんが、たやすい道でもありません。YouTuberも、人気がある人たちは大勢のスタッフを擁しています。

――大ヒットハイパーカジュアルゲームを手がけた両社でも、中国市場はこれから開拓していくべきフロンティアであることが分かりました。後日のセミナーで、その端緒が開かれることを期待しています。最後に、2021年の展望や目標をお聞かせください。

畑佐まずは、『Park Master』を超えるゲームを自分たちできちんと生み出すこと。それと同時に、『アーチャー伝説』などのような“ハイブリッドカジュアル”と分類されるゲームも手がけていきたいと思っています。弊社のスタッフはみんなゲーム好きですので、こういう遊びごたえがあるゲームも作りたいという気持ちはあるんですよね。それは僕も含めてですが(笑)。

田中芸者東京はハイパーカジュアルゲームへの参入で傾きかけていた経営を再び軌道に乗せられて、なんとか“焼け野原”から復活しました。そして今は“高度成長期”を迎えようとしていると思っていますので、この辺でこれまでとはケタの違うヒット作を出したいですね。

そのためにも、まずは丁寧な作りでより長く楽しんでもらえるハイパーカジュアルゲームを。そしてゆくゆくは、芸者東京でもハイブリッドカジュアルやミッドコアゲームを出したいですね。それと、新型コロナウイルスの撲滅!これはメーカーもユーザーも関係なく、みんなで協力して実現させたいです。そして、楽しくハイパーカジュアルゲームで遊びましょう(笑)。



国内屈指のハイパーカジュアルゲームヒットメーカーである畑佐雄大氏と田中泰正氏は、Nativexの「XMP」をどのように活用し、中国市場に切り込むのか?両名が中国モバイルアプリ市場の今と攻略の糸口を模索するパネルディスカッションを行うセミナー「アプリ事業者のための中国市場攻略セミナー」は、2020年1月21日に開催予定です。



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《蚩尤》

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