坂井私は2018年のE3前に担当が決まりました。AAAタイトルのメイン担当が初で、しかも時代劇ということで、前々から『Ghost of Tsushima』の話は聞いていたんですが、これは難しいだろうなと思っていました(笑)。荷が重いですし、元々時代劇にも馴染みがなかったので、どうなることやらと当初は思っていましたが、楽しみではありましたね。
石立そうですね。JAPAN Studioのローカライズチームは常に何かしらのタイトルが動いているので、『Ghost of Tsushima』に備えて何年も前から準備をするということはできませんでしたが、ローカライズ作業が始まる前から、小池一夫先生(※)という有名な劇画の原作者の方が開かれていた時代劇セミナーのようなものに通ったり、時代劇映画や劇画、時代小説、和歌の本、伝統芸能の語りの映像を見るなど、参考資料をそれなりの量、参照しました。加えて日本中世史の一般向け書籍は半分趣味として読んでもいました。
(※編集注:『Ghost of Tsushima』にも影響を与えた「子連れ狼」などを手掛ける漫画原作者。)