上田文人氏が挑む新境地。新作『gen ATLAS』で「銃」と「巨大ロボット」を描く理由、人類が去った後の機械文明で我々は何を目撃するのか【インタビュー】 | GameBusiness.jp

上田文人氏が挑む新境地。新作『gen ATLAS』で「銃」と「巨大ロボット」を描く理由、人類が去った後の機械文明で我々は何を目撃するのか【インタビュー】

Summer Game Fest Play Days 2026の会場にて、genDESIGNによる待望の新作『gen ATLAS』の開発者である上田文人氏にインタビューする機会を得ました。

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上田文人氏が挑む新境地。新作『gen ATLAS』で「銃」と「巨大ロボット」を描く理由、人類が去った後の機械文明で我々は何を目撃するのか【インタビュー】
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Summer Game Fest Play Days 2026の会場にて、genDESIGNによる待望の新作『gen ATLAS』の開発者である上田文人氏にインタビューする機会を得ました。

会場では先日SGFで公開されたトレーラーに加え一部のシーンが追加された特別バージョンを視聴することができ、圧倒的なビジュアルと独特の空気感が伝わってくる一方で、プレイの核となるゲーム体験は依然として謎に包まれています。

『gen ATLAS』で我々はいったいどのような物語を体験することになるのか、その断片を紐解くべく、上田氏にお話をお伺いしました。

ーーファンは長い間このタイトルを待っていましたが、上田さんご自身も公開できるのを楽しみにされていたかと思います。実際についに公開されファンからの反響などを受けて、今のところどのようなお気持ちですか?

上田: まだ具体的な反響のレポートが上がってきていないので分からない部分もありますが、ひとまずホッとしているというのが正直なところです。

ーーSummer Game Festでトレーラーが披露された時、会場の観衆の反応はいかがでしたか?

上田: 会場にいたのですが最前列の席だったので、客席がどういう状況だったのかまではよく分かりませんでしたね(笑)。

ーーそれでは世界観についてお伺いします。個人的にロボットが大好きで非常に好みの世界観でした。画面に映っているプレイヤーキャラクターは、人間ではなく機械という認識でよいのでしょうか?

上田: はい、人間ではありません。

ーー今回は人類がいなくなった後の世界という説明を受けました。これまでの上田さんの作品に見られる「古代文明のような世界」や「巨大な存在と小さな自分」といった方程式に今作も倣っているのでしょうか?

上田: そうですね。方程式に倣ったというよりは世界観を表現していく過程で必然的にそういう形になっていった、というところですね。

ーー今回の機械文明とSFは今までの上田さんの作品では見られないものでしたが、この設定は開発の初期段階からあったのでしょうか?

上田: 最初からですね。「巨大なロボットをテーマにしたゲームを作る」という発想がスタート地点にあり、そこにマッチする世界はどんなものだろうと広げていった結果、今のようなSF的な設定になりました。

ーー話せる範囲で構いませんので今作のストーリーについて教えていただけますか?

上田: 大枠の流れとしては、元々進行していた惑星の再生が何かしらの理由で頓挫してしまった世界が舞台です。そこに取り残された巨大ロボットやヒューマノイドたちが、再びその惑星の再生を目指して進んでいくというストーリーになっています。

ーータイトルの『gen ATLAS』についてですが、開発スタジオのgenDESIGNと同じ「gen」という単語が含まれています。これには何か理由があるのでしょうか?

上田: タイトルのgenは“Genesis(創生)や“Generation(世代)”、そして巨人や世界を意味するAtlasといった言葉を組み合わせて名付けました。ストーリーとも関連しますが「惑星の創生」といった意味合いが込められています。 genDESIGNとの絡みについては、スタジオ名も“Generator(生み出すもの)”といった似た意味を持たせているので少しシャレを交えた部分もあります。

ーー上田さんの過去作からは広大さゆえの「畏怖」や「神秘」のようなものを感じていて、それが今作のトレーラーからも伝わってきます。意図的にそういった表現しようとしているのでしょうか?

上田: そういう要素が上手く入ればいいなとは思っています。ただ、過去作でも畏怖を直接的に表現しようと意識したことはなく、ビジュアルや空間、演出の積み重ねが結果的にそう感じさせているのだと思います。今回も同じようなアプローチや演出で積み上げているので、プレイヤーに同じように畏怖を感じてもらえるのであればこちらとしては成功だと考えています。

ーー広大な世界観が伝わってきますが、ゲームの進行は一本道のリニア、寄り道もあるセミリニア、あるいはオープンワールドのどれに近いでしょうか?

上田: ジャンルの定義が難しいですが、ある程度の自由度があり明確なストーリー進行も存在します。ですので、ジャンルとしてはセミオープンやセミリニアと呼ばれるものに近いと思います。

会場ではロボットの頭部に乗れるフォトスポットあり

ーー巨大なロボットについて伺います。小さな機械が他ロボットの頭部に合体して操作しているように見えましたが、あれは探索などにおいてどのような役割を果たすのでしょうか?

上田: 周囲の探索やスキャンに加えて、接続ができます。各地に存在する朽ちた巨大ロボットに接続し、起動させるといったことが可能です。設定上はどのロボットにも合体できることになっていますが、ゲーム内で実際に合体できる対象は限られています。

ーーちなみに、このロボットの名称などは明かしていただけますか?

上田: すみません、名称はまだ明かせません。

ーー巨大ロボットにはそれぞれ意志があって一緒に共闘するような、いわゆるバディのような関係になるのでしょうか? 味方が複数いて勢力争いをするような展開はありますか?

上田: ロボットが自律的に動くことはありません。あくまでプレイヤー自身が操作するキャラクターになります。また、味方が複数いて勢力争いをするような展開もありません。

ーー トレーラーでは原生生物のようなものに追いかけられるシーンがありました。あれらは目的を持ってプレイヤーを妨害してくるのでしょうか?

上田: 明確な目的を持って襲ってくるわけではなく、この世界に元々生息している原生体です。たくさん倒して経験値を得るような存在ではなく、この世界の実借感をより高めるための要素として配置しています。

ーー ロボットの操作感についてお聞きします。映像を拝見して、映画「パシフィック・リム」のように巨大ロボットの動きの重さに力を入れていると感じました。

上田: 手応えやチューニングにはこだわっています。巨大なロボットに関しては、そのサイズに見合ったスケール感やスピード感を重要視しています。一般的なゲームでは、巨大なロボットでもそれなりに素早く動けたりしますが、今作ではその巨大なスケールに見合った速度感や重さで動かすという点にこだわって作っています。

ーー 本作を作るにあたって、インスピレーションを受けた作品は何かありますか?

上田: 具体的にこれという特定の作品はありません。私もこの年代ですので、子どもの頃からロボットアニメや映画に触れて育ってきました。そういった原体験や知識が混ざり合ったものが、今作に反映されているという表現が一番近いです。

ーー先ほど操作の感触についてお伺いしましたが、その他にゲームを作る上で力を入れた部分や視覚的に見てほしいポイントはありますか?

上田: 一番重要視しているのは壮大さですね。壮大な時間であったり、壮大な空間であったり、そういった世界全体を体験してほしいなと思っています。

ーー過去作のような上田さんらしさが強く伝わってくる一方で、今作ならではの新しいアクション要素はどのようなものがありますか?

上田: これまでの主人公キャラクターに比べると、機動力や運動性能は一段階高くなっていると思います。ブーストもそうですし過去作にはなかった2段ジャンプや3段ジャンプのような高いジャンプ力も備わっています。ヒューマノイドという設定もあり、これまでよりもアクション要素が高いゲームになると思います。

ーー 銃を撃つという要素もこれまでと大きく異なりますが、今回あえて銃を導入した理由は何でしょうか?

上田: まずは意外性ですね。過去作にはなかった要素を取り入れることでプレイヤーを驚かせたいという狙いがありました。また、これまでの作品で仮にシューティング要素を入れたいと思っても、銃が出てくること自体が不自然な世界観でした。しかし、今作はSF設定であるため、敵を倒す手段として銃を導入しても不自然ではありません。その意外性と設定上の自然さから導入を決めました。

ーー今回はEpic Gamesと組み初のマルチプラットフォーム展開になるかと思います。これによって開発スタイルに変化はありましたか?

上田: 特に大きく変わったことはありません。PlayStation向けに作っていた頃も、前半はPC上で開発し、それを実機へ移植するという流れでした。今回はその移植先が複数になったということです。また、今回初めてUnreal Engineを使用していますが、エンジン側に移植の機能がすでに用意されているため、そこまで苦労はしないだろうと考えています。

ーーお答えいただける範囲で構わないのですが、現在の開発進捗はどのくらいでしょうか?

上田: それに関しては何パーセントとは言えないですね。ゲーム開発は一定のペースで進むものではなく、完成に近づいてからが長い場合もあるため、現段階でお答えするのは難しいです。

ーー 今後、新しいトレーラーの公開時期や、次なる情報公開の予定はありますか? 例えば東京ゲームショウへの出展などはいかがでしょうか。

上田: 今回お見せした映像はクローズド向けのもので一般公開するかは未定です。今後時間が経てば公開できる情報も増えるはずなので、その時は専用の映像を新たに作ると思います。東京ゲームショウへの出展予定も今のところなくスケジュールは未定です。

ーー 最後に『gen ATLAS』の発表からずっと待ち望んでいるファンの方々へメッセージをお願いします。

上田: 引き続き期待して待っていただき応援していただければ嬉しいです。ファンの皆さんからのリアクションはスタッフのモチベーションにも繋がるので、SNSなどでぜひ反応を寄せていただけるとありがたいですね。

ーー上田さんご自身もSNSの反響はチェックされるのですか?

上田: 個人でもそれなりにチェックしていますし、スタッフも見ています。やはりファンの方々からの声援は励みになりますね。

ーーありがとうございました!

『gen ATLAS』はPC(Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中です。

《いーさん@Game*Spark》

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