報道によれば、米エレクトロニック・アーツは保有していた同業の仏ユービーアイソフトの株式の15%を売却したということです。EAは2005年にユービーアイの19.9%の株式を6890万ユーロで取得し筆頭株主となり、買収提案を行ないました。しかしユービーアイはこれに猛反発。買収防止策を講じました。硬直状態に入った後は割合を減らしながら戦略的な保有を続けるとしていました。売却は手元資金を確保し、本業に集中するためと見られます。ユービーアイは「7月16日にEAはユービーアイの株式を市場で売却しました。大株主としてのEAと我々の関係は非常に良好で、彼らは我々の戦略を支持していました。我々は今後も世界最大の独立系ゲームメーカーとして良質で革新的なゲームを全てのセグメントで投入していくつもりです」とコメントしています。EAが売却したのは15%の株式で約9400万ユーロになります。ユービーアイの足元の業績は堅調で、多額のキャッシュを持つアクティビジョン・ブリザードなどの買収の標的になるのではという観測もあります(Kepler Capital MarketsのConor O’Sheaアナリスト)。