ユービーアイソフトのCEO、イヴ・ギルモ(Yves Guillemot)氏が同社の年次株主総会で「Stop Killing Games」について問われ、ゲームのサービスに関して「永遠というものはない」と回答しました。
オンラインレーシングゲーム『ザ クルー』のサービス終了をきっかけに、2024年8月に始まった「Stop Killing Games」。この運動は、サービス終了そのものを問題視するのではなく、ゲームのサポート終了後もプライベートサーバーやオフライン環境など、何らかのプレイ手段をメーカーは整備すべきというものです。

「永遠はない」サービスの“寿命”を強調
ギルモ氏は7月10日の株主総会にて署名活動について問われると、まず「リリースしたゲームに十分なサポートを提供し、24時間365日プレイ可能にするため多くのサービスを提供しています」と同社の万全なサポート体制を強調。
その後、「すべてのビデオゲームパブリッシャーが、サービスの変更や終了の問題に直面している」と指摘し、「プレイヤーと購入者にとって良い状況になるよう、最善を尽くしていますが永遠に続くものなどありません。いつかはサービス終了となる可能性があります」と述べました。
さらにギルモ氏は「多くの技術やツールが10年、15年と時間経過で陳腐化し、利用不可となります。だからこそ開発・パブリッシャーは新バージョンをリリースしていくのです」と、サポート&サービスには“寿命”があるという点を繰り返し強調しました。
海外メディアの「PCGamer」は「Stop Killing Games」運動の目的は、パブリッシャーへの永続的なゲームサポートを求めるものではなく、販売終了後も「ユーザーの環境で動作でき」「さらなるサポート(修正パッチなど)を必要としないようにする」ことだと指摘した上で、『ザ クルー2』は将来的にオフラインでもプレイできるようユービーアイが発表したことに触れています。