アクティビスト投資家として知られるカール・アイカーン(Carl Icahn)氏がテイク2インタラクティブへの攻勢を強めています。一か月前に11.3%の株式を取得して第二位株主に名乗りを上げたのに続いて、自身の息子を含む3人の取締役を指名。さらには追加で100万株を取得して持株比率は12.3%となりました。ゲーム業界全体の不調の中でパブリッシャー各社の株は値下がりの傾向がありますが、過去3カ月の値動きはライバルのエレクトロニック・アーツが10%下落、アクティビジョン・ブリザードが8%の下落だったのに対して、テイク2インタラクティブは19%の下落にもなっています。このことからアイカーン氏は確実に値上がりが期待できると予測しているようですが、単純な投資と見ない向きもあるようです。アクティビストとしてのアイカーン氏の経歴は輝かしいもので、BEA Systemsではオラクルへの売却に道筋を付け、世界的に注目されたヤフーではマイクロソフトとの提携に結びつけました。老齢の投資家にあって、ブロックバスターやモトローラーなどを手掛けIT系企業にも造詣が深いと言われています。3D RealmsのScott Miller氏は、EAは今こそテイク2の買収に再度乗り出すべきと述べています。2007年に約20%の株式を取得して筆頭株主になったEAですが、テイク2の経営陣から猛反発を受けGTAを獲得するには至りませんでした。この機会に再度、というのは考えうるオプションです。ただEA自身はPlayfishを買収するなど路線変更も伺わせていて、Miller氏も「この路線を本当に行くなら適切な買収対象ではない」としています。現在のテイク2の筆頭株主はOppenheimer Fundsの13.9%。
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