
公益財団法人国際文化会館は、哲学者ユク・ホイ(Yuk Hui)氏とゲームAI開発者の三宅陽一郎氏が登壇するトークイベント「AIと哲学」を2026年11月5日に開催すると発表しました。モデレーターは国際文化会館アート・デザイン部門ディレクターの長谷川祐子氏が務めます。
ゲーム実装と東洋思想から迫る知の多様性
本企画は、アートウィーク東京(AWT)のコラテラルイベントとして実施される第13回「IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク」です。ゲーム開発の最前線で培われた実装知と最先端の哲学思想を交錯させ、「AIに東洋の知性は宿るのか」という問いを掘り下げます。
現代のデジタル技術やAI開発の基盤には、西洋近代の合理性や論理観が深く組み込まれています。一方で、地域固有の文化や身体性、環境との関係性など、世界には多様な知のあり方が存在します。本トークでは、東洋思想が持つ「関係性」や「生成変化」の概念に着目し、AIを単一の知能ではなく、多様な知能が共存・変化していく存在として捉え直す試みが行われます。

登壇する三宅陽一郎氏(ゲームAI開発者・研究者、東京藝術大学大学院映像研究科 ゲーム・インタラクティブアート専攻教授)は、スクウェア・エニックスなどで『FINAL FANTASY XV』をはじめとする大規模デジタルゲームのAI開発に従事してきました。日本デジタルゲーム学会理事などを務め、著書「人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇」などを通じて技術実装と人文学の架橋に精力的に取り組んでいます。

対談相手のユク・ホイ氏は、ロッテルダム・エラスムス大学哲学部教授を務める気鋭の哲学者です。「宇宙技芸(コスモテクニクス)」や「技術多様性(テクノダイバーシティ)」を提唱し、2025年にはアート専門誌「ArtReview」の「Power 100」に選出されるなど国際的な注目を集めています。
ゲーム世界における自律的なAIキャラクターの実装経験と、テクノロジーの本質を問う哲学理論が交差することで、生成AI時代における知能観や産業・社会への影響を見通す示唆に富んだ議論が期待されます。
イベント開催概要
イベント名:第13回 IHJ Cultural Lobby 異種間クロストーク「AIと哲学」
開催日時:2026年11月5日 18時00分~19時30分(17時30分開場)
会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
登壇者:
スピーカー:ユク・ホイ氏(哲学者、ロッテルダム・エラスムス大学哲学部教授)
スピーカー:三宅陽一郎氏(ゲームAI開発者・研究者、東京藝術大学大学院映像研究科 ゲーム・インタラクティブアート専攻教授)
モデレーター:長谷川祐子氏(国際文化会館アート・デザイン部門ディレクター)参加費:一般 3,000円/学生 1,000円
共催:牛場記念フェローシップ、新領域戦略研究所(RAIS)






